日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

あすなろ物語  1955年 東宝

監督 堀川弘通 脚本 黒澤明 原作 井上靖 出演 山内賢(12歳)岡田茉莉子 三好栄子 木村功 鹿島信哉(15歳)根岸明美 小堀誠 久保明(18歳)久我美子 浦辺粂子 村瀬幸子 金子信雄 高原駿雄 太刀川洋一 井上靖の自叙伝的小説だという。 両親を亡くし、蔵で祖母…

海はこたえず   東芝日曜劇場  1966年

脚本 浦山桐郎 中島丈博 出演 渡辺篤史 北林谷栄 左幸子 左時枝 信欣三 福田豊士 渡辺文雄 さすがに浦山、中島コンビ。正味46分ほどのドラマだけれど感動してしまった・・。 高校生の渡辺篤史は父、信欣三が行方不明で金もおくってこず、母と弟で海辺の貧し…

デートをへらせ 東芝日曜劇場 1971年

脚本 中島丈博 出演 酒井和歌子 松山省二 有島一郎 岩本多代 先日亡くなった岩本多代がでていた。 小樽商事㈱の交換手、酒井和歌子には頑固な父、有島一郎、母の亡きあと父に仕え いまだに独身で家を守る長女、岩本多代、銀行員と一緒になった次女がいる。 …

あいつと私  1961年 日活

監督 中平康 脚本 池田一朗 中平康 出演 石原裕次郎 芦川いづみ 轟夕起子 滝沢修 笹森礼子 吉永小百合 高野由美 清水将夫 細川ちか子 中原早苗 小沢昭一 吉行和子 渡辺美佐子 宮口精二 酒井和歌子 浜村純 高田敏江 www.nikkatsu.comk 大学生活をおくる有名…

若い狼  1961年 東宝

監督 脚本 恩地日出夫 出演 夏木陽介 星由里子 菅井きん 西村晃 鈴木和夫 田中邦衛 飯田紀美夫 小栗一也 一の宮あつ子 織田政雄 中丸忠雄 児玉清 最初は夏木陽介と星由里子の青春純愛物語かと思ったが、みていくにつれ、そんなもんじゃない映画でした(笑。 …

突貫小僧   1929年 松竹

監督 小津安二郎 脚本 池田忠雄 出演 突貫小僧 斎藤達雄 坂本武 人さらいの子分、斎藤達雄に連れていかれた突貫小僧があまりにいたずらが過ぎて手にあまり、親分の坂本武がまた捨ててこいと言われて元の場所へ戻されるというコメディ。 突貫小僧に物まねをし…

噂の女 1954年 大映

監督 溝口健二 脚本 依田義賢 成澤昌茂 出演 田中絹代 久我美子 中村雀右衛門 進藤英太郎 浪花千栄子 田中春男 見明凡太郎 十朱久雄 橘公子 京都で太夫の置屋とお茶屋を守っている井筒屋の女将、初子(田中絹代)は東京で失恋し、自殺未遂をおこした娘、雪子…

銀座の恋の物語  1962年 日活

監督 蔵原惟繕 脚本 山田信夫 熊井啓 出演 石原裕次郎 浅丘ルリ子 江利チエミ ジェリー藤尾 和泉雅子 清川虹子 清水将夫 高品格 下条正巳 南風洋子 三崎千恵子 www.nikkatsu.com デュエット曲の昔の定番(笑。 若い頃みたらくだらねぇ・・・と絶対思う映画だ…

大阪物語  1957年 大映

監督 吉村公三郎 脚本 依田義賢 原作 溝口健二 出演 市川雷蔵 香川京子 中村雁治郎 中村玉緒 浪花千栄子 勝新太郎 三益愛子 小野道子 林成年 東野英治郎 山茶花究 十朱久雄 瀧花久子 随分長い間、溝口健二監督作品だと思っていたが、クレジットをみて監督は…

あしたの花嫁  1962年 日活

監督 野村孝 脚本 棚田吾郎 出演 吉永小百合 浜田光夫 岩本多代 宇野重吉 村瀬幸子 清川虹子 奈良岡朋子 北林谷栄 南寿美子 下条正巳 www.nikkatsu.com 吉永小百合の短大?の先輩で酒造会社の娘を演じた女優さんの名前を初めて知った映画。テレビの中年女性…

非行少女  1963年 日活

監督 浦山桐郎 脚本 石堂淑朗 浦山桐郎 出演 和泉雅子 浜田光夫 浜村純 小池朝雄 北林谷栄 佐藤オリエ 沢村貞子 小林トシ子 高田敏江 佐々木スミ子 小夜福子 小沢昭一 www.nikkatsu.com 題名が不良少女だと思っていたが、非行少女だった(笑。 キューポラの…

大人と子供のあいのこだい  1961年 日活

監督 若杉光夫 脚本 岩田重利 米山彄 原作 渡辺照男 出演 浜田光夫 松原智恵子 小夜福子 松下達夫 宇野重吉 佐々木すみ江 武智豊子 高田敏江 梅野泰靖 鈴木瑞穂 前に浜田光夫のデビュー作はキューポラのある町と書いたが、この映画。キューポラより1年前の公…

美しい十代   1964年 日活

監督 吉村廉 脚本 宮内婦貴子 出演 浜田光夫 西尾三枝子 三田明 市川好郎 梅野泰靖 宇野重吉 九里千春 三崎千恵子 下元勉 www.nikkatsu.com ただの歌謡映画?かと思ってみなかったが、案外良かった(笑。 雑踏で浜田光夫とぶつかった西尾三枝子は、財布をス…

敵機空襲   1943年 松竹

監督 野村浩将/渋谷実/吉村公三郎 脚本 斎藤良輔/武井韶平 出演 田中絹代 高峰三枝子 上原謙 徳大寺伸 飯田蝶子 斎藤達雄 河村黎吉 笠智衆 信千代(赤木蘭子) 一億のまことで包め兵の家・・・からはじまる戦争末期の国策映画。 いよいよ敵機が本土へ飛ん…

波濤  1939年 松竹

監督 原研吉 脚本 ? 原作 林芙美子 出演 桑野道子 細川俊夫 徳大寺伸 日守新一 小暮実千代 脚本家がわからない。 桑野道子と細川俊夫が結ばれるまでの話だが国策映画?のようでもある。 滋賀の田舎から家出してきた桑野通子が東京で泊まるところがみつから…

乳母車  1956年 日活

監督 田坂具隆 脚本 沢村勉 原作 石坂洋二郎 出演 石原裕次郎 芦川いづみ 新珠三千代 山根寿子 宇野重吉 中原早苗 峯品子 www.nikkatsu.com 30年くらい前にテレビでみたけれど、あらすじはすっかり忘れていた。 がっかりだったのが芦川いづみの父親役が宇野…

夫婦  1953年 東宝

監督 成瀬巳喜男 脚本 井出俊郎 水木洋子 出演 上原謙 杉葉子 三國連太郎 小林桂樹 藤原釜足 瀧花久子 岡田茉莉子 木匠マユリ 中北千枝子 出雲八重子 久々の成瀬作品。アップされて嬉しいです。 上原謙が東京へ転勤となり、杉葉子は東京の実家のうなぎやで一…

空気のなくなる日   1949年 

監督 脚本 伊東寿恵男 出演 花沢徳衛 田中筆子 原緋沙子 明治42年のハレー彗星接近にともなうデマでおこる村の騒動。 なんだか今のトイレットぺーパーやマスクのことが浮かんだ。 村の小学校には名主?のお金持ちの子供も、貧乏人の子供も通っている。 ある…

何が彼女をそうさせたか  1930年 帝国キネマ

監督 脚本 鈴木重吉 出演 高津慶子 小島洋々 藤間林太郎 随分前にみたことがあるが、画像が荒く、内容がよくわからなかった映画。 このたび、オーケストラや字幕を新しくしたバージョンがアップされ、再び鑑賞。 主人公 中村すみ子が生活苦から流転の人生を…

13の眼   1947年 大映

監督 松田定次 脚本 比佐芳武 出演 片岡千恵蔵 斎藤達雄 多羅尾伴内第二弾? 出演者はやはり上記2名しか知らない(笑。 興味があったのは斎藤達雄がみられること。 歓楽のデパート ユニオンガーデン(笑、でダンスを踊る日本人。敗戦2年でこの変りぶりはなん…

七つの顔 1946年 大映 

監督 松田定次 脚本 比佐良武 出演 片岡千恵蔵 轟夕起子 月形龍之介 出演者はたくさんいるが、上記3名しか知らない(笑。 多羅尾伴内シリーズ第1作とある。 これが多羅尾伴内かと思った。確かコメディアンに似た名前の人がいた。(たけし軍団?) 終戦後すぐ…

幻の町  1976年 東芝日曜劇場

花も嵐も 女優・田中絹代の生涯という本のなかで紹介されていたテレビドラマ。 8月に日本テレビ専門チャンネルで放映されたのを録画していた。目当ては違うドラマなのだが、一挙に放送されたので一応録画していてこの本で気付いた。 笠智衆、田中絹代夫妻は1…

風の中の牝鶏  1948年 松竹

監督 小津安二郎 脚本 野田高梧 出演 田中絹代 佐野周二 村田知栄子 笠智衆 坂本武 高松栄子 岡村文子 三井弘次 幼い男の子がいる田中絹代、戦争が終わっても帰ってこない夫、佐野周二を待っている。 生活が苦しく、最後の着物をを友人の村田知栄子の同じア…

お国と五平   1952年 東宝

監督 成瀬巳喜男 脚本 八柱利雄 原作 谷崎潤一郎 出演 小暮実千代 山村聰 中村雀右衛門 三好栄子 田崎潤 藤原釜足 武家社会の仇討物語。 山村聰と小暮実千代、お互い恋するが、小暮の父が「臆病者?と一緒にさせられない」 と田崎潤と夫婦になった小暮。 あ…

お加代の覚悟   1939年 松竹

監督 島津保次郎 脚本 島津保次郎 出演 田中絹代 三宅邦子 上原謙 河村黎吉 坪内美子 幼い頃から踊りを習い、将来は踊りの師匠になろうとお加代(田中絹代)は三宅邦子の元で精進している。 踊りの生徒の兄の上原謙に恋心を抱くお加代だが、ある日、上原がお…

ことぶき座    1945年 松竹

監督 原研吉 脚本 岩沢庸徳 岩沢鶴夫 出演 高田浩吉 高峰三枝子 小杉勇 桑野通子 廣澤寅蔵 浪花節の芸道もの・・・だが筋は鶴八鶴次郎よりあまい。 敗戦前の貴重な?映画。 一座を伴って全国を慰問して歩く高田浩吉の回想から始まる。 今は有名になった高田…

小説 田中絹代 昭和58年 読売新聞社 新藤兼人

新藤兼人は好きではないが(笑、この本は良かった。 題名は田中絹代だが、溝口健二との関係をしつこくしつこく書いている。 そして監督としての溝口健二の話も多い。 新藤兼人本人の「ある映画監督の生涯ー溝口健二の記録」での田中絹代のインタビューがたく…

「姫」という酒場 ザ・ラスト・ワルツ 山口洋子  1996年 双葉社

安藤昇と付き合っていた山口洋子の自伝?なら清水昭氏のことも書いてあるかもしれない・・・と思い借りた本。 安藤昇のことも、清水昭氏のことも書いてない。 山口洋子は「姫」をオープンしたのは1956年8月8日(昭和31年)と書いている。そして石原慎太郎の…

森の鍛冶屋  1929年 松竹

監督 清水宏 原作 脚本 村上徳三郎 出演 井上正夫 結城一朗 押本映治 田中絹代 二葉かほる 鍛冶屋の次男は子どもの頃、友人?にそそのかされて木に登り、落っこちてかたわになってしまう。 そんな弟を背負って学校への行きかえり、今度は悪童から「チンバ、…

週刊大衆 昭和42年9月6日号のインタビュー 清水昭 太平洋テレビ

”オレは誇り高き喧嘩師”清水昭 歯はなくとも噛みつく直情径行の男 インタビュー記事 ●26歳のとき、バート・ランカスターみたいな歯にしてくれと、上を入れ歯にしたのが 「わが人生の失敗の一つ」(え、入れ歯?) ●北大に入るときは一番、出るときは落第した…