日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

とんかつ大将 1952年 松竹

監督・脚色 川島雄三

原作    富田常雄

出演    佐野周二  徳大寺伸

      津島恵子  坂本 武

      角梨枝子

      高橋貞二

      幾野道子 

      三井弘次

 川島監督は私の好きな監督のひとりです。なんだか意味不明な映画もありますが、、(「貸間あり」「しとやかな獣」など。)それは監督に対する私の理解力が足りないからかもしれません(笑。
・・ですので、川島作品の場合は、どんな内容なのか、その作品の評価(というか川島監督にあまり傾倒していない人の感想)が私には大切です。
 ずいぶん前にこの「とんかつ大将」のことを知りました。その当時は白黒の邦画(1950年代以前)には興味がなかったのですが、今は1930年代のものも積極的に観るようになりました。ですので1950年代のものは今ではとても身近な邦画です。

作品の説明として 公開日1952年、制作1947年 とありますが、、、、??
当時の隅田川の様子がよくわかります。
またその時代の女性にたいする男性の態度などを現在と比べて楽しんでいます。(あの時代に生まれてなくて良かった 笑)
また当時の消防車(多分 本物)なんかも見られます。

津島恵子の若い頃は、こんな役もしていたのですね。(病院を経営する女医でお金持ちのお嬢さん)まだ顔に幼さが残っていました。
津島恵子と言えば「鬼火」も良かったです。(DVDにはなっていませんが)

ちょっとびっくりだったのは徳大寺伸で、それまで色の白い、華奢な男性で役は良家の息子・・女性に暴力なんてとんでもない!なんてイメージしかありませんでしたが、この映画では「オトコくささがにおってくるような」男性を演じています。ですので最初私は彼が徳大寺伸だとは気づきませんでした。

話の筋としては私でも理解できる(笑、普通のお話です。川島監督らしいのは長屋に住んでいる娘の目が見えないという設定でした。で最後は・・。以下ネタバレなので書けません。

佐野周二は「正義感が強く、優しい、女性に慕われる、でも真面目・・」な役。いつも通りでこれは期待を裏切らない(笑。

三井弘次は脇役でありながらやたらと出てきます。
以外と出番が少ないのが高橋貞二でした。
また途中で昭和歌謡?が挿入されます。
「洲崎パラダイス」のように昭和歌謡?が効果的ではなくて、逆に「・・・・」という気持ちに見ているほうは感じました。
色々な話をうまくつなげているのはさすがと思いますが、初めから終わりまでずいぶん忙しい映画だなぁ・・と思いました。

 

以上は私がアマゾンのレヴューとして書いたものです。このレヴューはアマゾンに載りましたが(先ほど削除しました)、たまにレヴューを公開できません・・という返事をもらうことがあります。(過去2回)

否定的なことを書いたでもなし、なぜ公開できないのか謎ですが、それがこのブログを始めようと思った大きなきっかけです。

 

アマゾンはレヴューを書け、書けと言ってきます。そして気が載れば書きます。

レヴューを書くのは気に入ったものだけ(☆5つ)がメインです。

せっかく書いたレヴューが公開できません・・と言われるのはちょっとショックです。

”わたしのなにがいけないの??”