日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

母の恋文 1935年 松竹

監督 野村浩将 原作 稲田草人 脚本 池田忠雄 撮影 高橋与吉

出演 坪内美子 高杉早苗 小林十九二 坂本武 吉川満子 大徳寺

   斉藤達夫 葛城文子 出雲八重子 

 

小林十九二がまだ二枚目だった頃の映画でしょうか。すったもんだの坪内美子と結婚。小林の妹役が高杉早苗ですが、彼女はその当時からするとかなり飛んでる女の子役。その母親が吉川満子だけれど、彼女をみると私は「孤独のグルメ」の松重豊を思い出す。純粋に顔が似ているだけですが・・・。

 

坪内美子は芸者役しかみたことがなくて、ごく最近、「与太者と小娘?」の娘役と、この映画のちゃっかり、しっかりした新妻役は新鮮でした。

彼女はあまり美人とは思えないけれど、

芸者の姿になると美人にみえるのは私だけでしょうか?

小林十九二は最初、トレードマークのめがねをはずし、母校の柔道部で学生相手に柔道をしている場面では彼だと気づかなかったほど美男子でした。

 

今でも通用するような夫婦と家族のお話はとてもおもしろかったです。

最後は坪内が喫茶店でレモネードを飲みまくり、(すごい量)彼女のおめでたがわかるハッピーエンド。