日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

朝の並木道 1936年 P.C.L

監督・脚本 成瀬巳喜男 

出演 千葉早智子 大川平八郎 清川玉枝 赤木蘭子

 

千葉早智子が東京で成功しているという友達を頼って田舎から上京するが、その友達はカフェーの女給でひものような男がいる。

千葉は仕事を探すがなかなか見つからず、その友達のカフェーへ住み込んでとりあえず働くことにする。そこへ客の大川平八郎が現れ・・・・

 

朝の並木道という名前なので爽やかな映画かと思ったけれど、なかなか複雑なストーリー。特に後半の大川平八郎と逃避行する・・・ところはドキドキ。

最後はハッピーエンドかと思われたけれど、、、、これも予想外でいい意味裏切られた。

成瀬巳喜男の脚本は初めて見ました。ずいぶん長い間、彼は脚本は書かない人だと思っていましたが、普通、監督は脚本も書いていたはずだからこれは私の思い違いでしょうね。でも成瀬巳喜男はずいぶんたくさんの映画の監督してきましたね。

 

千葉早智子成瀬巳喜男を結婚する前年のこの作品は、もう恋仲だった千葉のために成瀬が精いっぱい書いた脚本なのだろうか、とにかく面白いです。

それに千葉早智子、とても綺麗です。

 

wikiによると成瀬とは1940年に離婚、若手の台頭で1943年に東宝を引退した。その後は実業家に転身し、長男 隆司はテレビプロデューサーになった・・・とあるが、

誰との子供でしょうか?