日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

河内山宗俊 1936年 日活太秦

監督 山中貞雄 原作 山中貞雄 脚本 三村伸太郎 撮影 町井春美

出演 河原崎長十郎 中村翫右衛門 原節子 山岸しづ江 加藤大介(市川莚治)

 

私が初めて河原崎長十郎を知った(見た)のは「どっこい生きている」だった。この主役の人、誰だろう?とても演技に味がある・・・。

その後、「人情紙風船」やこの「河内山宗俊」をみた。どちらも良くできている。

原節子が可愛らしい。声も可愛らしい。「新しき土」の監督はこの映画で原節子を知り、主役に抜擢したとか・・・。納得だ。

 

見終わった後、そもそも「河内山宗俊」てなに?と思い調べたら、

文政6年7月22日(1823年8月27日))は江戸時代後期の茶坊主およびそれをモデルとした講談・歌舞伎などの創作上の人物。 

とあった。

そうか、だから300両を調達する時にあの手を使ったのか!とさらに納得。

 

今までは時代劇には興味なかったが(でも水戸黄門大岡越前は好きだ)、山中貞雄のはとても面白い。あと、マキノ雅弘のも面白かった。

 

何人もの人が山中貞雄が生きていたら・・・と書いている。

わかるような気がする。こんな物語が作れるのは才能だと思う。

 

追伸 加藤大介が市川莚治という名前で出演している。画像が良くないが、体形は同じだった。