日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

浅草の夜 1954年 大映

監督・脚本 島 耕二 原作 川口松太郎

出演 京マチ子 鶴田浩二 若尾文子 志村 喬 根上淳 浦辺粂子

 

鶴田浩二というと、やくざ映画を思い浮かべるけれど、若い時はこんな役もしていたのですね。

浅草のレビューの脚本家(売れない)の鶴田浩二と恋仲でレビューの踊り子 京マチ子を軸として京の妹役で若尾文子(1933年生まれでまだ21歳!)の結婚したい人が根上淳だが、京マチ子は激しく反対する。その根上淳の父親で画家の大家だ滝澤修だけれど、最後になんで京マチ子があれだけ妹の結婚を反対したのかがわかる・・。

でも、その後どうなったのかが不明(笑。

京マチ子は当時30歳(1924年生まれ)だけれど、生足?をだしてお色気たっぷり・・というかピチピチぢている。30歳であれだけのプロポーションと若さは当時としたらめずらしかったのではないでしょうか。

昨年2019年5月に亡くなったけれど、高峰秀子と同じ年だったのですね。

 

鶴田浩二はそれ以外でも「いとはん物語」で京マチ子の共演しているのを記憶しているけれど、爽やかなナイスガイ(古)でした。

冒頭など、当時の隅田川の様子が映っています。

駒形橋?からみた吾妻橋松屋のビル(そのくらいしかビルはない)が印象的でした。

三囲神社?で若尾文子根上淳が会う場面では、

藤田東湖「天地正大気」の漢詩

でしょうか?隅田公園内にあります。最初は三囲神社か牛嶋神社あたりかと思いました。神社の鳥居と建物が映っていましたから。

牛嶋神社ほど立派ではないので三囲神社でしょうか・・。そこにはやはり大きな石碑があります・・。そこから隅田川が見とうせています。(今は土手が整備され、上に高速道路が)

追加 志村喬が劇場の親方を演じています。やくざの様な役で、彼のべらんめぇ調は初めて見ました。(笑