日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

旅役者 1940年 東宝

監督・脚本 成瀬巳喜男 原作 宇井無愁

出演 藤原釜足 柳谷寛 清川虹子 御橋公 中村是清

 

中村菊五郎一座が田舎町にやってきた。

藤原と柳谷は馬の足を演じて10年。稽古に余念がない。

しかし、本物の馬に自分たちの仕事が奪われてしまう。

そこまで色々なことがあり、とにかく面白い。

藤原と柳谷のコンビも良い。

忘れられないセリフ。

本物の馬がきて、「馬に馬の演技ができるかってんだ!」と悔しがる

藤原?か柳谷(覚えていない)

藤原釜足は、笠智衆より騒がれないけれど、出演作なら圧倒的に藤原でしょう。

俺たちの旅路で、笠智衆と共に都電に立てこもるおじぃさん役は実際テレビでみたことがありますが、古くから活躍した俳優さんだったんですね。

秀子の車掌さんのバス運転手、この売れない役者、そして大阪の宿のおっちゃん、

君といく路、妻よ薔薇のやうにのおじさん、天国と地獄のごみを燃やすおじさん、女優と詩人の下宿代が払えなくて転がり込んでくる友人、放浪記の主人公に惚れる男性等々、彼の伝記が読んでみたいなぁ。