日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

十代の誘惑  1953年 大映

監督 久松静児 脚本 須崎勝也

出演 若尾文子 江原達怡 夏川静江 山本富士子 菅原兼二 青山京子

   菅井一郎 船越英二 中条静夫 北林谷栄 千田是也 南田洋子

 

高校三年生の若尾と江原はお互い惹かれあうがなんとなく恥ずかしい。

青山京子は小説家になりたいと思っている。

修学旅行で訪れた京都で偽学生に誘われた青山を若尾と江原は二人で探しに行く。

危機一髪で難を逃れた青山は先に旅館へ帰り、夜11時過ぎに二人で旅館に帰った若尾と江原はその関係を疑られ、学校でも問題になる。

遅く帰った訳を若尾は話せない。それは青山の姉から妹を旅行中に監視して欲しいと頼まれ、貧乏な若尾の修学旅行代も青山の姉が出していたからだ。

二人はあくまで潔い関係なのだが、江原の家はお金持ちで、その母北林谷栄は息子と会わないで欲しいと若尾の母、夏川静江に言いに言ったりする。

 

江原と言えば若大将シリーズだけれど、その前から映画にでていたんですね。

物語の題名は衝撃的(笑 だけれど、高校生同志の淡い恋愛・・とまでいかない。

今と比較するとごく普通の高校生だと思うけれど、当時は海岸で話しているだけでそばを通る漁師?から非難されるような時代だったのでしょうか。

 

18歳の江原、20歳の若尾、同じく20歳の南田洋子、そして先日亡くなった青山京子18歳。

若尾文子はまだ子供のような可愛い顔をしています。