日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

あの手この手 1952年 大映

監督 市川崑 脚本 和田夏十 市川崑

出演 久我美子 森雅之 伊藤雄之助 水戸光子 望月優子 堀雄二

   毛利菊枝

 

志摩半島から家出してきたアコちゃん(久我美子)が大阪に暮らす大学教授の森雅之と今でいうキャリアウーマンの職業婦人水戸光子夫妻を引っかきまわす話(笑。

 

森は、水戸のことを「おくさん」と呼び、アコちゃんからすると不甲斐ない。

なんとかしようとわざとバーのマダムを誘ってピクニックへ行き、それを水戸光子に報告するが相手にされず・・・。

 

森雅之の奥さんの尻にしかれた弱気な役がおもしろい。

 

ところで同じ市川崑だったと思うけれど、やはり久我美子アメリカに原爆を落とすのだとか言って原爆の製造をするという変な?映画をみたことがある。

相手役は岡田英二だった・・・ような。

ここでの久我も元気いっぱい、人の言う事なんか聞かない女の子を演じていた。

 

それにしても「四つの恋の物語 1947年」から数年しか経っていない久我の演技力はすごい。四つの恋では、ただキャーキャー言ってただけだった(笑。

 

特に「恋文」での大人っぽさ。1931年生まれの彼女が恋文に出たのは22歳だ。。