日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

銀座新地図 1948年 松竹大船

監督 瑞穂春海 脚本 斎藤良輔 荒牧芳郎 

出演 山内明 井川邦子 逢初夢子 笠智衆 高橋貞二 殿山泰司

 

銀座で洋裁店?をやっている井川には定職につかず、遊んでいる弟、高橋貞二がいる。

近くで美容室を営む逢初は元不良?でそこの居候、山内は元スリだが更生している。

たまに刑事の笠が様子をみにくる。

井川は山内に色々と世話をやいている。

 

ある日、かけ事に誘われた弟、高橋は負けてしまい、ヤクザの殿山泰司に返済を求められる。高橋は世話になった人の小切手を勝手に切って殿山に渡すが、逆に殿山にそのことでさらに脅されてしまう。井川をなんとかしようと思っている殿山の考えを知った逢初と山内。

殿山が井川に来いと言ったバーへ逢初が向かう。一方山内は殿山から小切手をスリ取り、そこを笠に目撃され、取り押さえられそうになるが、笠を殴って逃げる。

 

最終的にその行為が井川のためと知った笠。

最後のセリフと終わり方が良かった。

 

ここで特筆なのは、まだ太っていない高橋貞二だ(笑。

1926年生まれだから当時22歳。若々しくてすらっとしている。

当時の銀座界隈も写っていてそんなところも愉しい映画でした。