日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

雪之丞変化  1963年 大映

監督 市川崑 脚色 衣笠貞之助 伊藤大輔 シナリオ 和田夏十 原作 三上於莬吉

出演 長谷川一夫 若尾文子 山本富士子 市川雷蔵 勝新太郎 船越英二 毛利菊枝

   市川中車 中村雁治郎 加藤嘉 柳永二郎 伊達三郎 林成年 浜村純

 

長谷川一夫 300本記念(映画出演?)で作られた大映映画。大映スター勢ぞろいの豪華版!さすが長谷川一夫です。

 

上方歌舞伎?の女形長谷川一夫が父母を死に追い詰めた3悪人の仇を打つ話。

ただし、斬ったハッタではない。

上様の側室となった若尾文子をつれた父の中村雁治郎、横にいるのは川口屋の伊達三郎。舞台で舞っている長谷川一夫・・・その流し目?にすっかり魅了されてしまった若尾文子・・・から物語が始まる。

 

川口屋に扮する伊達三郎・・・テレビの時代劇でもよく見る顔でいかにも悪い人の顔をしている(笑

長谷川一夫女形、美しい。美しいが、もう10年前だったら、10年前の長谷川一夫を見たかった(笑。

1935年の雪之丞変化を見たい!(笑。

300本記念だから300本目じゃないとダメなわけで。。。だから1963年になったのね。

(1908年生まれだから当時55歳かぁ)

山本富士子のべらんめぇ調、初めて。

勝新太郎はちょっと座頭市のような顔をするギャグあり。

市川雷蔵もコミカルな役。

挿入される音楽も洒落てていいですね。芥川也寸志だし。

とにかくお金をかけた映画です。

最後に 山本富士子の手下のムク犬=林成年って長谷川一夫の息子なんですね。

まぁ、目は大きかったけど、ポチャっとしてました。食べ物が良かったのか・・。