日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

ショーケン

ショーケンと知らない街を歩いている夢をみた。

若い頃のショーケンとだ。

人の夢の話なんておもしろくないからこれ以上書かない(笑。

 

さてさて、もうひとつ良いことがあった。

 

途中で切れていて最後まで観れなかった「限りなき舗道」が別の方のアップで

最後まで観れたこと。

 

主人公の杉子が姑や義姉にいじめられ、さぁどうする!の場面以降はネットのあらすじで読んだけれど、観たかったぁ(笑。

 

「弘さん、あなた弱すぎます。苦しんでばかりではいけないと思います。」

おお!

「家柄とか家名とかにいまだに翻弄される」などのキャプションもよい。

今でもあるのだから当時はもっとすごかったはず。

 

杉子がどんどん強くなって顔つきまで変わっていく。

 

撮影所の絵描きとして働くことになった日守新一のちょっとしたコメディ演出もよい。

撮影所を紹介してもらった女優になった女性(杉子の同僚に)

「私に付きまとわないで、噂になってるんだし。」と杉子に会いに銀座に行くというと

「一緒に行こう」と言った日守にそう返す女性、そしてそのあと何かに足をとられてつっかかるギャグとか(笑。

 

杉子に家をでられ、やけになった弘は女給?のような女性とドライブに行き(富士山が見える)事故ってしまい入院する。

山内家からの使いで病院に行くが、愛しているという病床の弘をふりきり、

義母に「あなたが愛していたのは自分の息子ではなく家名です!」と言う。

結局弘は死んでしまう。いったん出ていった病院の廊下で義姉がそれを知らせる。

一緒に病室へ戻ろうとする・・・で場面が変わり、弟が免許をとったから稼ぐぞ~の場面、元の喫茶店?(コンパル?)で働く杉子が弟を見送る。お茶でものんでいく?

と聞くが、弟は出発。そこへバスに乗った男性の姿がうつる。

じっと見つめる杉子。

で終わり。

 

これはちょっとよくわからないけど(弘のような男性)、成瀬監督の終わり方だよね~と納得。

杉子は幸せに暮らすのか、弘につらくあたって後悔したりするのか、家名に翻弄されたがそれを否定し新しい人生に明るい未来を見出す・・・明るい未来だ!というような終わり方ではない成瀬監督の実に現実的な物語です。

 

あーはやく成瀬巳喜男の本、届かないかなぁ。