日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

理想の逝き方  鷲田小彌太  PHP文庫 2012年 第1刷

「あの有名人101人にみる 理想の逝き方」である(笑。

 

高峰秀子が4人目に登場するので購入。もちろん中古です。

 

理想的に死んだ人として高峰秀子がいます。

第2の人生は気ままに生きて、静かに逝く と紹介されています。

高峰のエッセイ、高峰が好きだった画家、梅原龍三郎

同じ理想的な逝き方の人として一番目に紹介され、高峰の「いっぴきの虫」から引用があります。

 

更に、高峰のエッセイにも(多分)書かれていない久保田万太郎の死に方には、

梅原龍三郎の美食会に招かれ、高峰、松山夫妻 他が同席、ふだんは食べない赤貝を口に入れ(のどに詰まった?)のどの奥から怪音を発し、トイレに行く途中でひっくり返り、口から泡をふいて病院に運ばれたがすでに絶命していたとある。

 

これは「人間臨終図巻」、山田風太郎著からの引用。

 

基本的にこの本は引用が多くて私は前に図書館で借りたことのある山田風太郎の「人間臨終図巻」のほうがおもしろいと思った。

 

しかし、山田風太郎と違うのは、その山田風太郎のことが載っていることだ(笑。

しがみつかない逝き方 として「ぜんぶ余禄」という晩年だそうで、享年79歳。

 

人間は必ず死ぬんだけれど、「自分以外の誰か」が死ぬんだよね~と思っている私がいた(笑。