日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

ひまわり娘  1953年 東宝

監督 千葉泰樹 脚本 長谷川公之 原作 源氏鶏太

出演 有馬稲子 三船敏郎 阿部寿美子 清水将夫 村瀬幸子 三好栄子

   荒木道子 沢村契恵子 杉村春子 十朱久雄 三津田健 中村伸郎 千秋実

   伊豆肇 汐見洋 井上大助 木匠マユリ

 

最近アップが多くて嬉しい限りです。

 

有馬稲子東宝入社第一作で作られた俳優陣が豪華な映画(笑。

 

東京化学に勤めることになった有馬稲子は両親(清水将夫・村瀬幸子)と弟(井上大助)と暮らしている。

三船敏郎の助手として(清書係?)課に配属され、なにかと優しいのは木匠マユリ。

同じ課には沢村契恵子がいるが、彼女は家庭の事情でサラリーではやっていけず、

夜のバイトをしているので遅刻ばかりしている。密かに三船に好意をもっているが、

三船が有馬に優しいので嫉妬して有馬を窮地に立たせる。

 

三船の友人で会社の社長の息子?の伊豆肇は有馬を会社でみかけ、気に入る。

ところが違う課の同僚、阿部寿美子は伊豆にぞっこんで有馬が気に入らない。

 

ある日、女性はお茶くみはやめようと女子社員のリーダー格の阿部寿美子を筆頭にストを決行するが、有馬は三船のアイディアを沸かせるのはお茶をいれてあげるのが良いと

お茶くみをする。

それを目撃され、社の屋上でみんなから総スカン。あげくに阿部寿美子に平手打ちされる。

 

社長の息子の伊豆肇に食事に誘われ横浜のホテルでの帰り、フロントで沢村契恵子が外人と腕を組んで現れる。沢村にお互い秘密にしましょうと言われる。

 

ところが沢村契恵子に有馬が夜、いけないことをしていると阿部寿美子に告げ口され、

女子社員全員に伝わりまた総スカン。

それを論理的にまとめようと15年社に勤めている(オールドミス?)の荒木道子が助け舟をだす。

 

有馬と伊豆の結婚話はどんどん進むが、有馬は三船のことが好き。

 

三船は田舎から母、三好栄子が訪ねてきてはやく孫の顔がみたいと見合い写真をみせる。

母をつれて東京観光するのは浅草の松屋屋上。

竹の家?とかいう映画ででてくる松屋屋上にあった乗り物?が見もの。

 

杉村春子は三船の行くおでん屋のおかみとしてでてくる。

亭主が十朱久雄。

 

ところでホステスのバイトをしている沢村契恵子、五所監督の「わかれ雲」のあの女学生?ではないのかな・・・

 

さてさて、ひまわり娘とはいうが、有馬はなんだか暗くて(笑、途中コメディタッチもあるし、三船の飄々とした演技もいいけれど、ひまわり娘というほど有馬は明るくない。

私は有馬の演技はどうもダメです。

とにかく暗い(笑。

 

あの芸風は昔からだったのね。

 

お茶くみと夜のバイト、それに男性社員、上司のわからなさ・・・

私が若い頃もまだお茶くみありました。