日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

佳人  1958年 日活

監督 滝沢英輔 脚本 棚田吾郎 原作 藤井重夫

出演 芦川いづみ 葉山良二 村瀬幸子 宇野重吉 金子信雄 渡辺美佐 

小夜福子 山岡久乃 下条正巳 笠智衆 田中筆子 

しげるの少年時代 山口国男 野尻健

つぶらの幼女時代 立石文栄 立石昶子

 

芦川いづみの悲しい?物語のようだったのであまり期待しないで見ましたが、

ぐんぐん話に引き込まれました(笑。脚本がよかったのかな。

 

つぶら芦川いづみ)は素封家の娘だが、足が悪く歩けない。一日中椅子に座っている。そんなつぶらの許へ毎日遊びに行くしげる(葉山良二)は近所で雑貨屋?を営む母(小夜福子)とふたりで暮らしている。

つぶらの幼女時代から成人して以降のしげるとの物語。

 

要所要所でぐっときて涙涙(笑。

 

葉山良二が故郷の豊中に向かう汽車の中の回想から始まる。

 

つぶらの優しい母役が村瀬幸子。

なにかとつらくあたる父、宇野重吉が亡くなり、兵隊にとられたが気が狂った?兄は2階から飛び降りて死んでしまい、家財一式を売り払い、世話になった城崎温泉の宿屋の息子の家へ住まわせてもらうが、母娘が一つ屋根の下にいるのは世間体もあるからとその息子(金子信雄)と結婚することになったつぶら

金子信雄は過去、豆腐屋の娘、渡辺美佐とかけおちしたことがあったが、その後別れ、

渡辺美佐は15年間東京や神戸で水商売で苦労し故郷へ帰ると学徒出陣でやはり豊岡に帰っていたしげると会う。

 

しげるつぶらはお互い惹かれあっているが、運命はそううまくいかない。

しげるつぶらから戦地に送ってもらった小石3つを大切にもち、やがて終戦

抑留されて終戦後から2年後、やっと豊岡へ帰った日につぶらの花嫁姿をみて愕然とする・・・。

 

日活のサイトが詳しいです。

少年時代のしげる(山口国男)は、似ているということで葉山良二の実の弟だそうです。ビックリ。

でも、あんまり似ていないような・・(笑。

また、笠智衆が原作者と親しいので友情出演したとありますが、どこのどの場面だったのか??謎です。

 

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