日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

高峰秀子おしゃれの流儀   高峰秀子 斎藤明美 筑摩書房 令和2年4月 第一刷

hontoにはポイントが多少あって、今月、そのうちの何ポイントかが消滅するらしい。

だからhonto経由でこの本を買って購入したかった。

hontoは送料をとるので某大型書店にhonto経由で取り置きしてもらい買いに行っていたが、コロナでその大型書店は取り置きの扱いをしばらく見合わせている。

hontoも一時、送料無料だったけれどいつのまにかなくなっていた(笑。

 

仕方ないので結局アマゾンで購入。

 

良かったところ

高峰秀子邸内で撮られた写真のようでまず2階への階段(絨毯敷き、アメリカの家の階段のよう)の途中に高峰の(多分70代、たしか高峰本のなにかの表紙にしている)写真が置いてある風景。

高峰が来ていた洋服の紹介ではその洋服を吊るしてあるところが高峰邸内部の模様。

クローゼットの中に整然と収められている高峰の洋服や引き出しの中の写真もある。

そして高峰が使っていた鏡台の写真は少しひいて撮っていて部屋の一部だとわかる。

高峰の運転手付き愛車、ジャガーは車庫の中で撮られているし、高峰が履いた靴は(多分)車庫に並べて撮ったと思われる。(白いタイルが貼ってある場所)

旅行ポーチの中身もあって高峰が確かに整理好きだったのだとわかる(笑。

旅行ポーチの中身があんなにきれいにとってあるなんて信じられない。

 

かねてから知りたかった「マダム・ヒデコ」のバッグは、売ったわけではなくて関係者に配ったものだそうで、なんとか中古で探し出したかった私はがっかりしたけれど、それがわかればこれ以上探さなくても良くなったことはありがたい。

斎藤氏が「マダム・ヒデコ」ブランドとして売り出してくれないか・・とも思う(笑。

 

本の裏表紙には高峰の手袋の写真が原寸大で載っていて、それもすごくきれいな(汚れていないということ)手袋だ。

高峰が残したスリッパはパステルカラーが綺麗で可愛い。

斎藤氏が本に書いた高峰が家で着ていたネグリジェ(可愛い!)そして部屋着はスカイブルーのいい色で料理を作るために袖に輪ゴムがついたまま。

 

死後10年たっているけれど、斎藤氏は高峰が残していったものを全てそのままにしてあるのだろうか?

それにしてもあの家を維持管理しているのは大変だと思う。

 

高峰邸内部が少し見られたのは収穫でした。

最後の方は高峰のエッセイですが、これは過去のエッセイ本に収められているものです。(まぁ、本人がいないのだから仕方ないです)

 

特別寄稿でピーコの文とあとがきにかえて・「おしゃれは、人間性 亡き父母・松山善三高峰秀子に捧ぐ」として斎藤氏が書いています。日付は令和2年3月となっています。

 

とにかく高峰邸内部(といってもほとんど絨毯だけど)が見られたのは良かったです。

 

次は「高峰秀子の反骨」を購入予定ですが、これは絶対にhontoのポイント使ってやる!(笑。