日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

陽のあたる坂道  1958年 日活

監督 田坂具隆 脚本 田坂具隆 池田一朗 原作 石坂洋二郎

出演 石原裕次郎 芦川いづみ 北原三枝 川地民夫 轟夕起子 山根寿子

   小高雄二 渡辺美佐子 千田是也 小沢昭一

 

 

 

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田園調布に住む出版会社社長の娘、芦川いづみは足がわるいが、明るく朗らかな高校生?。母、轟夕起子、父 千田是也との間に兄の小高雄二と次兄 石原裕次郎がいる。

芦川いづみの家庭教師として大学生の北原三枝がやってくるところから映画が始まる。

 

石原裕次郎は父が芸者だった山根寿子との間にもうけた子供だが、兄弟妹は仲が良い。

両親は石原が異母兄妹だということを子供たちは知らないと思っているが、みんな知っている。

北原三枝のアパートには仲居をしている山根寿子とその息子でジャズシンガーの川地民夫がいる。お互い荷物を預かったり、留守番をしたりして助け合っているが、その母 山根寿子が石原裕次郎の実母だった。

石原はお正月に川地の友人だといってアパートへ上がり込み、母やその友人たちと楽しく踊ったりしている。その時川地が帰ってくるが、事情をしらない母はなんで川地が怒るのかわからない。

 

北原三枝は、轟の息子で長男の小高雄二とデートを重ね、結婚を申し込まれる。

しかし、あることがきっかけで石原裕次郎に魅かれ始める。

 

 

3時間を超える長編なのと、セリフが(多分)小説通りな場面が多くてみな理屈っぽいところが え・・・・と思った(笑。

 

芦川いづみ、23歳。北原三枝 25歳だけれど、芦川はじゅうぶんに高校生がよく似合った。

川地民夫ってなかなか演技がうまい。

この間亡くなったそうですが。

 

一番びっくりしたのが、石原裕次郎たちが住んでいるお屋敷で、ロケは豪邸だった。

多分いまは跡形もなく分割されているか、マンションが建っているいるんでしょうねぇ。

碑文谷の私が住んでいたところはずいぶん前に行ったら建売が5軒?くらい建っていた。

ところで昔の映画ってやたらとお金持ちの家の物語だったりするけれど(この映画もそう)、当時の人はそれをどんなふうにみていたのだろうか。