日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

あじさいの歌   1960年 日活

監督 滝沢英輔 脚本 池田一朗 原作 石坂洋二郎

出演 石原裕次郎 芦川いづみ 東野英治郎 轟夕起子 大坂志郎 小高雄二

   中原早苗 殿山泰司 北林谷栄 杉山徳子

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石原裕次郎シアター 31 

 

写真家?(だかなんだかわからない・・商業デザイナーとも言っている)の藤助(石原裕次郎)はスケッチ?に訪れた神社で足をくじいている老人・・じゃないよね(笑、倉田源十郎(東野英治郎)をおぶって家まで送る。金融業など手広く経営している?倉田の住まいは豪邸で(ここでも 笑)、一人娘のけい子(芦川いづみ)とお手伝い夫妻の北林谷栄殿山泰司と暮らしている。

 

けい子は父の方針で外にでるといけないと、中学からは家庭で勉強し、今は大学の授業を家庭で受けているという。

 

けい子の母(轟夕起子)はけい子が赤ちゃんの時、倉谷仕えていた?若い男(大坂志郎)と出奔し、大阪で売春宿のマダムをしている・・・。

 

倉田は藤助の登場後、なぜか(笑、娘を外に出すための教育係として女子大生の中原早苗を雇うが、藤助は中原と知り合いでその兄で新聞記者の小高雄二とも顔なじみだ。

 

中原と藤助はアパートで関係してしまうが、どの時の演出が関係したのか、しなかったのかが微妙?であとでわかった・・。

しかし、中原は「関係を持った後で愛していないことに気づいた・・」などということを轟に相談したりする・・・。

 

けい子は藤助にひかれてはいるが、中原早苗の気持ちを思い、自分は身をひこうと考えている。藤助も中原と関係したことで兄の小高から責任を取れと言われ、結婚相手とするが・・・・。

 

最後は藤助とけい子の将来を予感させる感じで終わる。もちろんハッピーエンド♪

 

「若い川の流れ」だと芦川いづみ石原裕次郎と結ばれることなく北原三枝を恋人、結婚相手とするが、なんだか悔しかった(笑。

この映画ではめでたくいづみちゃんは裕次郎を獲得するストーリー。

よかった・・(笑。

 

ところで、中原早苗が外の世界を教えるために芦川いづみをショッピングにつれていく場面がある。

デパートの設定ではなんと!池袋の西武百貨店の外観が一瞬映る。

また芦川いづみのインタビューとして撮影の途中で他のロケのために長かった髪を切ってしまい、監督に怒られた、当時の私は、シーンのつながりとか役のイメージとか、全然分かっていなかったのです。お恥ずかしい限りです。と言っている。

いづみちゃん!なんて可愛いこと言うのだ!(笑。

ただ、このインタビュー、いつのか日にちがわからない・・。

 

確かに最初長かった髪が短くなっているが、外に連れ出すためにイメージチェンジで美容院にいく・・・という設定になっていて不自然さが感じられない。

監督が急遽考えたんだと思う。

 

なんだかすっかり芦川いづみファンになってしまった。

なぜだろう・・・と考えれば、やっぱりあの純真無垢な顔立ちと美しくて可愛い声じゃないかなぁ・・。