日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

何が彼女をそうさせたか  1930年 帝国キネマ

監督 脚本 鈴木重吉

出演 高津慶子 小島洋々 藤間林太郎 

 

随分前にみたことがあるが、画像が荒く、内容がよくわからなかった映画。

このたび、オーケストラや字幕を新しくしたバージョンがアップされ、再び鑑賞。

 

主人公 中村すみ子が生活苦から流転の人生をおくり、そして最後にどうして彼女がそうしたのかを考えさせられる物語。

 

すみ子とそれに対する人達のデフォルメした演技がおもしろい。

 

オーケストラの演奏とともに物語を盛り上げるので最初にみた記憶と大きく違って

なるほどなぁ・・・と納得。

字幕も現代かなづかいで読みやすい(笑。

 

最初と最後のフィルムがないのを補って字幕が付け加えられている。

 

必見。

 

昭和9年河津清三郎と結婚とある。へぇ、この人と河津は結婚してたんだ。

残念ながら戦争末期に離婚したらしい。

戦後も1961年昭和36年)公開の原功監督映画『太陽を射るもの』に助演しているが、あまり知られていない。以後の消息は不明である。没年不詳

とある。観てみたい。

没年不詳が悲しい。