脚本 中島丈博
先日亡くなった岩本多代がでていた。
小樽商事㈱の交換手、酒井和歌子には頑固な父、有島一郎、母の亡きあと父に仕え
いまだに独身で家を守る長女、岩本多代、銀行員と一緒になった次女がいる。
松山省二は札幌の動物園に勤める青年で、ひょんなことから酒井和歌子と出会い、結婚しようと話し合い、結婚資金をためるために週一回のデートを月一回の第一日曜日にしようと決める。
酒井和歌子は、姉の岩本多代に自分の結婚を相談しようとするが、家のために付き合っていた人が去っていった?とされる姉にいうのは躊躇してしまいいいだせない。
松山は動物園の上司に仲人を頼むが、一笑されてしまい困惑する。
お互い18歳。
小樽の酒井和歌子の家に結婚の申し出をする松山に父、有島一郎は若すぎるといって許してくれない。怒りにまかせて家をでると酒井が追ってきてふたりで札幌へでる。
松山はいままで貯めたお金を全部使ってしまうのだとディスコへ行ったり、酒井和歌子に洋服を買ったり、あげくは焼き芋を1500円(昭和46年)も買っておつりはいらない(多分2000円出した?)という。
そこで喧嘩してしまい、酒井は買ってもらった洋服を店で返したりする。
松山は飲み屋に寄ると、そこにはたまたま札幌へ寄りあいできていた酒井の父がカウンターで呑んでいた。
互いに意地を張りあうが、松山は7人兄弟の6番目で男ばかりの兄弟だというと有島は女ばかりというのはつまらんなどと・・・意気投合。そこへ小樽の家へ電話をして父が札幌のいつも行く飲み屋にいると聞いた酒井和歌子が迎えに行くと、すっかり打ち解けた二人がいたが・・・
やはりふたりの仲を許したわけではないと知った二人はその晩、松山の寮?で一夜を明かす。
その晩小樽の家では帰ってこない酒井を待つ姉と父だが、父は18年も育てた娘をあんな若造にとられるなんてけしからん!と怒り、姉は妹が外泊するなんて信じられなかったけれど(自分には家をでる勇気がなく婚期を逃した?)昔とは時代が違うのね・・・という。この時の岩本多代は美しく、薄幸の姉を演じている。
翌朝、札幌駅で小樽へ帰る酒井和歌子を見送る松山・・・で終わる。
とにかく尺が足りないので最後はどうなるかわからないけれど、倉本聰の脚本より全然良い(笑。
原作も同名の「デートをへらせ」であるというが、松山が7人兄弟の6番目なら養子に来てもらって姉は家をでて結婚してもらえばよろしかろう・・・と思った物語。