出演 入江たか子 佐伯秀男 北沢彪 堤眞佐子 大川平八郎 清川玉枝
御橋公 森川まさみ
銀座の書店に勤める入江たか子は従兄の佐伯秀男と仲が良い。入江は先日見合いした北沢彪と結婚するつもりだ。ちょっと軽薄だけれど良い人だという。
従兄の佐伯からはよくはっきりしない(自分の意見を言わない)古風な女と言われているが、自分でも確かにそうだと思っている。
結婚して婚家に入ってみると、義父 御橋公や義母 清川虹子、義妹の女学生にいいように使われるが、文句もいわずに一生懸命働く。
夫は忙しいと毎晩帰りが遅いが、実は悪友とバーで飲んでいたりするが、黙って待っている入江を試し、満足しているようだ。
義妹の森川まさみは恋人、大川平八郎と家を飛び出しアパート暮らしをするが、安サラリーマンの月給では満足できない森川は大川に無理難題を押し付ける。
貧乏暮らしが厭になって、森川は早々に実家へ帰るが、森川を諦められない大川はある日、道で会った入江に手紙を渡してくれるように頼む・・・。
入江は、自分は飾り物ではない。義父や義母が感謝してくれるのも便利だからだとある日、大川のことで責められたので北澤に言い返す・・・北澤は出ていけというが、ちょっとすると「お前が素直に謝ってくれれば良いのだ」となだめる。
しかし入江の決心は固く家をでる。
森川のために会社のカネを使い込んだ大川は警察に捕まったが、大川が出所するまで待つという森川の新聞記事・・・入江と従兄の佐伯が読んでいる。
入江は離婚し、これからどうするのだ?という佐伯。
君のことをみているよ・・・という佐伯の言葉は、将来ふたりが結ばれる?かもしれないことを予感させるが、なにも起こらないかもしれない・・・。