日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

裸の19才   1970年 東宝

監督 新藤兼人 脚本 関功 松田昭三

出演 乙羽信子 原田大二郎 高杉早苗 佐藤慶 草野大梧 殿山泰司 渡辺文雄

   河原崎長一郎 戸浦六宏 太知喜和子 初井言榮 佐々木すみ江 織本順吉

   戸田春子 村野武範

ナレーション 宇野重吉

 

1970年の映画なのに白黒だったので観てみた・・。最初、なんだかわからなかったが、

これ、永山則夫の事件を映画化(といっても脚色多し)したものだった。

 

まず時系列がめちゃくちゃでなんだかよくわからない。集団就職ででてくるのだが、

その前に19才?になっている主人公が米軍基地の住宅に侵入してピストルを盗む。

 

その後、故郷でマラソン(中学時代?)で一等になる場面。

そして渋谷の高級フルーツ店での出来事・・・

 

いきなり母親 乙羽信子の出生から夫との出会いの話に飛んで・・・

 

集団就職ででてきてから3年?くらい経っているけれど、中学生の時も19才の時も

同じ原田大二郎が演じているからますます時間の経過がごちゃごちゃしてくる(笑。

母親の乙羽以外はみんな標準語だし(わかりやすようにか?)。

 

乙羽もおっぱい大写し場面がある・・・。

新藤兼人って乙羽が自分を尊敬しているのに乗じて私からみればヒドイことをした男だと思う。

 

クレジットが最後にでるが、東京で売春婦の太知喜和子がアパートの紹介を頼むおばさん、なんか見たことあるんだよねぇ・・・と思っていたら高杉早苗だった。

若い頃の高杉早苗しか知らなかったので、この映画の収穫でした。

顔や体形は変わらなかった。実際は相当な美人だったんだろうと思う。

 

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原田大二郎、太知喜和子、高杉早苗