日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

怪談 鍋島の猫 鍋島怪猫伝  1949年 新東宝

監督 渡辺邦男 脚本 三村伸太郎

出演 大河内伝次郎 小暮実千代 田中春男 江川宇礼雄 清川玉枝 清川虹子

   黒川彌太郎。

 

あの小暮実千代が化け猫に!と思ったが・・・誰も入江たか子のような化け猫にはならない映画(笑。

 

入江版鍋島(佐賀屋敷)とはストーリーが違うが、碁がでてくるのは同じ。

映画としてはこれが一番おもしろい。

 

佐賀藩の藩主は碁が好きだが、体が弱いので藩の重臣大河内伝次郎は心配するが、老中の江川宇礼雄は土建?の棟梁がもっていた碁盤が素晴らしいものだと献上させる。

藩中では最近、化け猫のうわさがあるが、元は江川宇礼雄一派がわざと市中に流している。

 

田中春男は今は落ちぶれてはいるが、昔は佐賀藩と肩を並べた由緒ある家の息子で囲碁の勉強がしたいと江戸へ出ようとするが、碁の腕をかった江川から殿のお相手をするようにと藩の侍となる。

しかし、碁の途中、一度置いた石を置きなおした殿に卑怯だと言ったことから殿に切り殺されてしまう・・・。

町娘だった木暮は田中が御殿から帰ってこないので、自ら御殿奉公へあがると殿に見初められ、お家様となる・・・。

 

木暮の相手役に若い田中春男を見たときになんで田中春男?と思ったが、すぐ殺されてしまうのでなんだか納得(笑。

その後、亡霊となって出てくる田中春男

 

やはり若かった黒川弥太郎が中間役のいい男で出てくる。

 

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お互い好意がある小暮実千代と田中春男

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殿に意見する大河内伝次郎

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悪役老中 江川宇礼雄

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お家様となった小暮実千代 美しい