日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

ほろよひ人生  1933年 P・C・L

監督 木村荘十二 

出演 藤原釜足 千葉早智子 大川平八郎 徳川夢声 丸山定夫 古川ロッパ

 

藤原釜足ファンとしてはみたかった映画。それがカラー&ステレオでアップされ

ホントにありがとう♪♪

 

写真科学研究所の第一回トーキー映画で同社の経営者の植村澄三郎が取締役を務める大日本麦酒とタイアップした広告映画だ(WIKIより)

 

大川平八郎のセリフが(まだ慣れてないのか)下手だった(笑。

 

千葉早智子は「ようよう駅」で通勤客(サラリーマン電車 笑)相手にビールを売る売り子。同じホームでアイスクリームを売る藤原釜足は将来千葉と結婚し、ふたりでビヤホールをやりたいと思っている。

ある日、音楽家?の大川平八郎と知り合った千葉早智子。大川平八郎の作った曲に酔いしれる。その曲が巷で大流行!しかし、大川は大音楽院?の院生だったが作った曲がが低俗だと教授会で退校させられる。

 

あわれ大川は故郷へ帰ってしまい、打ちひしがれる千葉にそんなことを知らない藤原釜足が大川のつくった歌を歌ったりする。

 

更に泥棒二人組が盗んダイヤを川に落とし、アイスクリーム屋を首になった藤原釜足とルンペンの友人?(多分 丸山定夫)が拾い上げ、泥棒と追いかけっこ。

逃げた先がそのダイヤを盗まれた店で、ふたりは賞金の2万円(多分 大金)を受け取る。(二人で半分ずつ喧嘩もせずに山分けするのは偉い 笑)。

 

千葉とそのお金でビアホールを開店しようと思っていた藤原だが、ヒット曲を飛ばし、印税の5万円とレコード会社と契約しお金持ちになった大川平八郎が東京へ戻ってきて千葉と結婚。それを知った藤原は意気消沈・・・。

 

ダイヤを盗んだ泥棒は今度はお金持ちの家を狙おうと大川、千葉夫妻の豪邸に押し入る相談を偶然聞いた藤原は、夫妻を守ろうと強盗団より前に家へ押し入り、お金を隠すように指示。そしてホームアローンさながらに(笑、バケツなどを椅子につなぎ、大きな音を立てて強盗一味を撃退!まさにホームアローン元祖(笑。

強盗団が去ったあと、2階にいた大川、千葉夫妻を階下に降りてみると、千葉の写真が一枚だけなくなっており、千葉は変な強盗ね・・写真を一枚だけ盗むなんて・・という。

 

晴れてビヤホールを開店した藤原釜足の店の壁には千葉早智子のその写真が飾られ、

なぜか(笑 強盗の親分までビールでいい気分。歌ったりしている。

ルンペン?の友人も店を手伝っている。

カウンターで密かに頬を濡らす藤原・・・・

 

昭和8年の映画。藤原釜足が若かった。

徳川夢声は学院の院長とレコード会社の重役?の一人二役

千葉早智子の声が美しい!

 

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千葉早智子藤原釜足 wikiより