日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

警察官  1933年 新興キネマ

監督 内田吐夢 脚本 山本嘉次郎

出演 中野英治 小杉勇 森静子 桂珠子 田中筆子

 

無声映画はなぜか途中で寝てしまい、今日で3日視聴しているが、やはり途中で寝てしまい(笑、やっと見終えた。

 

警察官である小杉勇が検問で学友だった中野英治と再会するが、中野英治は強盗団の一味で、小杉の上司で下宿先でもある警官を射殺してしまう。

 

逃げる途中でひとりは捕まえたが、獄中で自殺し、逃げた一人を追う警察。

上司の刀剣に残された指紋が犯人のものであるとされるが、その犯人は小杉の友人の中野英治であることが小杉の執念の捜査でわかる。

 

苦悩する小杉は自分は警察官であると思いなおし、強盗団一味の検挙に向かう・・・。

 

みたいな話だが、動く中野英治は初めて見ました。

中野英治と英百合子との息子、長谷部健の身のこなしや雰囲気はこの映画の中野英治にそっくりでした!長谷部健は1928年生まれで今年92才!ですが、まだ生きているのでしょうか?ネットでは全く情報がなくて同姓同名の人の情報ばかり出てきます。

 

で、キャストにはなかったけれど、中野英治一味の隠れ家のおかみさん?は田中筆子!だと思います。

田中筆子は1913年生まれですから当時20歳ですが、すでに老け役やってました(笑。

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左下の女性 田中筆子?

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杉勇の警察官

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面長の顔、ひょろりとした体型の中野英治は長谷部健とそっくり

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中野英治は二枚目役でとても人気があったそうだ。上原謙みたいな感じか?

そういえば新藤兼人の「ある映画監督」のドキュメンタリーで中野英治がまだ存命でインタビューを受けていたけれど、なんだか俳優というより馬券場にいるようなおじさん?風になっていた・・・。

wikiだと俳優をやめてから三橋達也のマネージャーなどもやっていたそうで、なんだか得体のしれない中年男性だった記憶(笑。