出演 フランキー堺 坪内美詠子 南寿美子 利根はる恵 柳谷寛 小沢昭一
岡田真澄 峯品子(服部千代子)
ずーっと前から観たかった映画。アマゾンプライムで無料視聴♪♪
ただし、社長シリーズのような映画だと思っていたコメディ映画。
しかし!私はコメディ映画なども吹き出すほど笑わないが、この映画で2,3回吹き出した(笑。
エンタツアチャコ系、エノケンの映画はどちらかというと好きではないが古い邦画という意味でみている・・しかしあのギャグはなんだかおもしろくないのだ。
フランキーも社長や駅前シリーズでよく見るのでそんなにおもしろくないのだろう・・と思っていた。
長州から上京し、祖父の今は亡き弟の牛乳屋へ働きに行ったフランキー堺の奮闘物語。
まず、田舎の駅でフランキーを見送る祖父もフランキーの一人二役なのだが、あの祖父の顔作り、演技で爆笑。
東京に着いたフランキーを迎えにくるのは叔父なのだが、なぜか小学生の子供だった・・・フランキーがおじさんが迎えに来ると言っていたというと、自分はフランキーの祖父の弟の息子だからおじさんだとえばる((笑。
その牛乳店の女主人、坪内美詠子は店員の給料も遅れていて近所のブルドッグ牛乳店との競争にあえいでいるが、そこの店員の小沢昭一はフランキーが来た次の朝、ブルドッグ牛乳店へ転職していなくなってしまう。
2階には下宿人の大学生、市村俊幸がいるが彼は小説も書いている。そして牛乳店の女主人には金を貸しているがその金、50万円は実はブルドッグ牛乳店の店主柳谷寛からでていた。
フランキーと小沢昭一が部屋にいると市村が体操?でもしているのか家が揺れる。その揺れに合わせてフランキー、小沢の両名が演技しながら体を揺らしてここでも爆笑。
女主人、坪内が好きな市村が書いている小説は「狂った太陽」(笑、葉山のヨットハーバーで水着姿の坪内から迫られる・・・というようなことを想像する。
坪内美詠子は1915年生まれで当時40,41才だが、水着姿も美しく、この映画で髪形やメークが似ているせいもあるのだが、月丘夢路と乙羽信子を足して二で割ったような美形の中年女性になっていた。彼女の若い頃の映画はよく見たが、こんなに綺麗だったっけ?と思った。芸名をよく変えた女優さんなのでここでは美詠子に統一する。
フランキーの目張り(目のアイライン)が太く、花菱アチャコのようだったのも付け加える(わざとか?)
牛乳を配達していると色々と頼まれる。サービスモットーなフランキーは交番に牛乳を届けると酔って寝込んだ男性を彼の家に牛乳を届けるついでに連れて行って欲しいと頼まれ、その家にはドクトル・チエコ(本物)の妻が待っている。
大邸宅はターキーの家で、その女中が東北からでてきた中原早苗。フランキーが
ご主人は男か女か?と質問しても中原もわからないという。今これやったら批判されるだろうな(笑。時代を感じる。
フランキーのフットワークはこの映画でも発揮され、5階建ての団地?の階段の昇り降りをなんと2棟!
ブルドッグ牛乳店の主人の愛人?の利根はる恵はフランキーが牛乳を持って行くと手が離せないからとその牛乳を鍋にいれろ、砂糖をいれろ、火にかけろ・・・とカーテン越しに言って結局ホットミルクを作らせたりする。部屋で入っていた泡ぶろがひっくり返り、あわや裸が!というところでうまくつないであってドッキリ(笑。
扮装が西郷隆盛だった(笑。
宍戸錠は映画の助監督でその沢村の娘、南寿美子とラブレターを交わしているがその手紙はフランキーが牛乳と一緒に配達している。
丹下キヨ子はその宍戸に惚れている人気女優役だが、めでたく結ばれ新婚旅行へ行く宍戸、南を見送る。
ブルドッグ牛乳店の店主の元へ国税庁の役人、西村晃と織田政雄が来て追徴されたり、差し押さえしたり・・・
無事、牛乳屋を続けることになった女主人や小沢昭一と自転車をこいで並木道を行くと路線バスが横から現れ、そこには日活の宣伝文句が(笑。
森永乳業提供?とあってかいたるところで牛乳を飲む場面がある(笑。
牛乳をいれる木箱が各家庭にあって懐かしい。今牛乳は紙パック、スーパーで買うものになったけれど昔は牛乳屋が各家庭に届けていたんだよねぇ。
去年の夏、明治牛乳の販売店が宅配のセールスに来て試供品をもらった。
ただ、昔のように毎日配達するのではなくて週に3日、最低2本(一回の配達で)のような契約内容だった。コロナの影響か、牛乳より乳製品(飲むヨーグルト)が売れていると言っていたな。
備忘 クレジットなし 峯品子
丹下扮する女優のロケ先でテントにいる女性