日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

力道山物語 怒涛の男  1955年 日活

監督 森永健次郎 脚本 菊島隆三

出演 力道山 美空ひばり(友情出演)河津清三郎 坪内美詠子 南寿美子

   柳谷寛 澤村国太郎 安部徹 飯田蝶子 

 

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力道山ファン必見の映画!

といっても私は力道山の記憶は全くない・・・後に本で読んだ赤坂のクラブラテンクオーターで刺され、その後死んでしまったプロレスラー、リキマンションを建てた人・・というくらい。なんとなくダークな人のイメージだったけれど、この映画はプロレスラーになる前の相撲取り時代の話がメインだ。意外とおもしろかった(笑。

 

芸達者な役者に助けられ、力道山の芝居もなかなかだった・・・まぁ、セリフは棒読み寸前!だったけれどそこをうまく受けて芝居する河津清三郎飯田蝶子澤村国太郎

 

九州の貧しい農家?で生まれた力道山。母がぞうきんでつくった野球のミットを年上の子にバカにされ、喧嘩する。もちろん力道山は勝つのだが相手の腕をおってしまい母、飯田蝶子は相手の親から医者代を要求される。村では喧嘩が一番強いが、母は「短気は損気」だと力道山をたしなめる。近所のおじいさんの息子が東京で相撲部屋をもっていて腕っぷしの強い力道山なら相撲取りにさせたらというが力道山は本当は野球をしたかった・・・。

 

5年後、両国の相撲部屋へ入門した力道山には仲のよい友達ができたが、彼はのちに足を痛め、故郷へ帰ってしまう。力道山には内緒で力道山の母が東京へ来た時にみやげでおいていった下駄をもらっていく・・・という手紙を残して・・・。

 

相撲部屋での激しい稽古や、下働きの辛さ・・・なにかというと兄弟子から張り倒される力道山・・・

 

東京へ出て来た母親と浅草へ行った時、ひょんなことから知り合った建設会社社長の河津清三郎とは後々いい関係となる。

 

相撲部屋の親方、沢村国太郎は悪事に手をだし、終戦後は相撲部屋がなくなった。

そんな部屋を復活させようと奔走する力道山

ある日おは打ち枯らした親方と偶然会った力道山は親方が相撲界に復帰できるように河津に頼んで再建した部屋の親方となってもらうが・・・力道山はずっと給料をもらっておらず、ある日電気代も払えないという妻の訴えで恐る恐る親方に給料が欲しいと頼むが親方は大阪巡業が終わったら払う、それがイヤなら相撲をやめろという。

 

腹にすえかねた力道山大関も目前だったが家で髷を切ってしまう。

 

その後懇意の河津の会社で資材部長として働くがある日今は亡き母の墓参りに行こうと妻とふたり東海道線?に乗るが力道山は突然横浜駅で下車。

墓参りする資格が今はないと考えた力道山だったのだ。

横浜をブラブラしているとプロレスの看板が・・・思わず見る力道山に声をかけたのが柔道家の男で、力道山に一緒にみましょうとプロレス試合に連れていく。

 

試合を見る力道山・・・そこで自分を生かせるのはプロレスだと気づき、さっそく入門、そしてハワイで修行をつんで帰り、その後は大活躍。

 

祝いの席には美空ひばりが花束をもって訪れ、そのホテルには昔別れた相撲部屋時代の足を悪くした友人、柳谷寛が無断でもっていった下駄を返しに来た。この下駄のおかげで自分はぐれずにきたとお礼をいう柳谷。

 

なんかそんな話。

 

相撲部屋時代の苦労はなんだか本当の話のように思えたが、やっぱり作り話のようだ。

ただ、相撲をとる力道山、プロレスをする力道山(有名なシャープ兄弟とか)の映像も挿入されている。

 

ダークなイメージだった力道山だが映画で見るは笑顔が限り可愛い(笑。

 

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