日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

黄線地帯  1960年 新東宝

監督 石井輝男 脚本 石井輝男

出演 三原葉子 天地茂 吉田輝雄 三条魔子 沼田曜一

 

○○地帯は面白くないと思っていたのは、(多分)最初にこの「黄線地帯」を見てしまったからか?(笑。

 

いずれにしろ出演者で私が知っている人は上記のみ。しかも三条魔子という人は黒線地帯で初めて覚えた。

 

殺し屋の天地茂は雇い主からハメられて警察に追われる身となる。

東京駅で新聞社に勤める恋人、吉田輝雄と公衆電話で話す三原葉子。踊り子?として神戸へ向かうらしいが、そこで天地に銃を突き付けられ一緒に神戸へ向かうハメになる。

 

新聞記者の吉田は、昨晩起こった神戸の税関長の殺し、噂になっている日本人女性を外国人に世話する「イエローライン」という組織、そして途中で電話が切れた恋人を探しに神戸へ。

列車が出発する間際、三原はわざと恋人にプレゼントされた赤いハイヒールの片方をホームへ飛ばす・・・。

 

車中、トイレで百円札に(百円札だよ 笑)この人は殺人犯です・・と書き、それを神戸の靴やでヒールの靴を買った時に店員に渡すが、その店員は目が悪く気づかない。

仕方なく店を後にする三原・・・。

 

その後、近くの会社の女性社員、三条魔子が頼んだ靴を取りに来ておつりをもらうが

そのおつりの中に三原の書置きがある百円札が!

 

こう書いていくと結構おもしろいのだが、カスバと呼ばれる架空の街のセットとか

そこを歩いてるインド人が顔を黒く塗った日本人だったり、後半で出てくるクラブで働くガイジンの女は、どうみても白人なのに顔や体を黒く塗って吉田輝雄に「暗い肌は嫌いか?」とか聞くし(笑。

 

こーゆーとこなんとかならなかったのか?

 

天地茂の殺し屋は過去におんなに裏切られるが、三原、吉田のふたりの愛の強さを間近でみて最後は警察に包囲され射殺されてしまう・・・ところは良かったのだが・・。

 

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神戸が舞台だが、実際のロケは横浜で行ったとある。