日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

風速40米  1958年 日活

監督 藏原惟繕 脚本 松浦健郎

出演 石原裕次郎 北原三枝 川地民夫 宇野重吉 渡辺美佐子 山岡久乃

   金子信雄 山田禅二 小高雄二 

 

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1958年の裕ちゃん映画なので(笑、まだおもしろいかと思ったが、なんだか安易に作った感満載の・・物語だったけれど仕方ないか(笑。

本物?の建築現場らしいロケはどうやって許可を得たのだろうか?神宮外苑の今はなき国立競技場がちょっと映る。

 

建設会社の技師、宇野重吉には北大にいっている息子、石原裕次郎がいる。

夏休みで息子が帰ってくると父は再婚しておりその相手が山岡久乃、そしてその娘で裕次郎の妹となる北原三枝とはアルプスの小屋で偶然裕次郎が助けた・・という間柄。

 

宇野重吉はもうすぐ定年なのだが、漠然とした不満が会社にあり、その敵対会社の重役の椅子を条件に今建設中のビルの竣工を遅らせるよう仕事をしているが、現場には山田禅二という悪党の現場監督?がいてわざと作業員をビルから転落させるための小細工をしたりする。

 

裕次郎は来年卒業で、父はその敵対する建設会社への入社を勧めているが入社試験の日、裕次郎は同じ大学の下級生、川地民夫と遊びに行ってしまう。

川地にはパリ帰りでシャンソン歌手の姉、渡辺美佐子がいるが彼女はその敵対会社の社長、金子信雄の愛人でそれを知らない裕次郎が金子の車に乗せてもらい、入社試験を受けなかった理由を言うと金子は興味を示し、裕次郎の入社が決まるのだ。

 

裕次郎渡辺美佐子北原三枝、両お嬢さんから慕われる。ま、いつものパターンね(笑。

 

 

なぜか父の建設会社の株が買い占められていき・・・その謎にせまる裕次郎

父が金子と密談している料亭へ行って事の次第を悟るのだ。

だが、父との約束も金子の策略で嘘だとわかる。

金子信雄、とことん悪役ですなぁ(笑。

 

川地と共にビルの建設の遅れを取り戻そうと奮闘する裕次郎。風速40メートルという巨大な台風が来た日、山田禅二はビルを破壊しに若いものを連れてくる。

ここで裕次郎のアクション炸裂!(笑。

 

そして買い占められた株券は金子の愛人の渡辺美佐子裕次郎へ渡せと北原三枝へ渡す。

無事、予定通りビルが出来上がったが、宇野重吉はそれまでの自分の行いを恥、社長の小高雄二に辞職願を出す。小高はそれを受け取る代わりに裕次郎を入社させてくれ・・という展開で、元から父の会社に入りたかった裕次郎の願いが叶うことになる。

めでたしめでたし♪

 

この映画の川地民夫、案外控えめで無口な役だった(笑。

渡辺美佐子の着替えシーンはちょっとドッキリ♪

 

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以外と筋肉質?の渡辺美佐子

北原三枝がスカートをまくりそれを見た蕎麦屋の出前持ちが転ぶギャグあり(笑。

 

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競技場でのふたり