日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

野獣死すべし   1959年 東宝

監督 須川栄三 脚本 白坂依志夫 原作 大藪春彦

出演 仲代達矢 東野英治郎 団玲子 中村伸郎 瀬良明 小泉博

   白川由美 三好栄子 横山道代 

 

松田優作のは見たことがあったが、松田の変装が変で(笑、いまいちだった記憶。

大藪春彦の原作というのもあってあまり期待せず・・・

 

しかし、やっぱり1950年代の映画っておもしろいですね。

 

大学院で修士論文に取り組む仲代達矢はお金のために人殺しもいとわないクールな学生。その教授、中村伸郎はなにかと仲代を頼りにするが仲代の意見も自分の意見として新聞記事に載せたりするが仲代は気にしない。

 

完全犯罪をもくろみ、自分の大の教授の部屋を爆破。そのどさくさに紛れて学生の学費を強奪する。職員は全員射殺。学費が工面できず、大学をやめた学生を誘って強奪したが逃げる車中でその苦学生も射殺して車ごと海へ・・・

これ、本物の車を岸壁から投入(笑。お金かけてます。なんといっても車が高かった時代ですよ!!

 

貧乏刑事の小泉博はバー(純喫茶?)で働く白川由美がいる。結婚したいが自分の給料ではやっていけない。

小泉は仲代が事件の真犯人ではないかと目星をつける・・・内偵の結果、仲代の愛人で同じ大学院のゼミ仲間?の団玲子の部屋へ逃げた仲代を追って部屋に踏み込むが団玲子の部屋の捜査令状をもっていないことを仲代につかれ、引き下がるしかなかった。

仲代は論文が採用され、ハーバードへ留学が決まり次の日渡米してしまうのだ。

そして強奪した金もいらなくなったので団玲子へあげてしまう。

 

羽田空港で仲代の乗った飛行機を何もできずに見送った刑事、小泉博と東野英治郎だが、そこには団玲子の姿があった。東野は言う。あの女の後を追えば仲代は捕まえられる。たとえ渡米したってなんとかなるのだ・・・。

 

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アマゾンより