日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

暗闇の丑松 より 初姿丑松格子  1954年 日活

監督 滝沢英輔 脚本 堀江正太  構成 橋本忍

出演 島田正吾 島崎雪子 滝沢修 辰巳柳太郎 宮城千賀子 千秋実

   河野秋武 清水一郎 石山健二郎

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時代劇はあまり乗り気で見る感じではないけれど、あらすじを読んでその気になった。

なんと構成が橋本忍で期待度アップ♪

 

島田正吾を初めて?見たのは「男はつらいよ」で松坂慶子がマドンナの四国?が舞台の物語。島田正吾松坂慶子の父親役で、元外国船?船長。かなりおじいさんだった。

この人、かなり長生きだった記憶がある。wikiだと1905年生まれ。2004年没だからほぼ100歳まで生きた。この映画は1954年だから49歳。

若い(といってもアラフィフだが)島田正吾は初めてかも。。

辰巳柳太郎という人も懐かしい顔。滝沢修のほうが映画出演作は多いのだろうか?

 

時代劇だけれど結構ハラハラする。

 

深川の料亭の職人、丑松(島田正吾)は仲居をしているお米(島崎雪子)を妻にする。

彼女に惚れていたその料理屋の息子は彼女の養母に三両の金を貸し、島崎をなんとかしようと画策するが、結局丑松の妻になってしまったお米。仲良く暮らすが諦められない料理屋の息子。ある晩丑松が家に帰る前に借金をどうしても返せとお米の養母へ手下を連れて押しかける。養母は金を工面できず、それなら証文通り、お米をもらっていくと強引にお米夫妻の部屋のある2階へあがるが止めに入った養母を階段から突き落として養母は絶命。必死の抵抗をするお米は気絶してしまうが、丑松が家に帰ってきて料理屋の息子ともみあいになり殺してしまうのだ。

 

二人は逃げる。丑松があにきと慕う口入屋の主人に妻、お米を託し、自分はほとぼりのさめるまで江戸を離れるのだが・・・。

 

2年の歳月が流れる。丑松は熊谷宿の料理屋で働いている。そこの主人にたいそう気に入られ、娘をもらってくれと言われるが、そんなわけにもいかず、丑松は江戸に帰る決心をする。なんとしてもお米に会いたいのだ。

 

旅の途中、雨に降られ雨宿りした軒先が板橋宿の女郎屋だった。そこから喧嘩で飛び出してきた男、千秋実は丑松と江戸で働いていた弟分だった。

引き止められてその女郎屋の座敷へ上がると、泊まって行ってくださいと言われ、女郎と引き合わされる。ところがなんとその女郎は丑松の妻、お米だった。

 

お米は涙ながらに真相を語ろうとするが、丑松は聞く耳をもたない・・。

そこへ女郎屋の主人?に聞くとはなしの女郎、おきよ(と名前を変えている)お米のことを聞くと、なんでも夫が江戸にいられなくなった女で、その夫の兄貴分のところへ預けられたが、そのアニキに品川へ売られ、新宿へ行って、そして流れてきた女だという話を聞く。席をはずしていたお米はその間に首をつって自殺してしまう。

 

ことの真相を知った丑松は江戸hへ戻りまずは兄貴分の妻、宮城野千賀子を殺し、朝風呂へ出かけていた兄貴分、石山健二郎も風呂屋で殺すのだ。

 

お米役の島崎雪子の日本髪、和服姿は清楚で良かった。美人で控えめな妻を演じた島崎雪子、女郎になった島崎雪子、洋装しかみたことなかったし、時代劇にもでてたんだ。

 

辰巳柳太郎も「男はつらいよ」に出ていた(笑。 第34作寅次郎真実一路でマドンナ大原麗子と一緒に夫探しの旅にでてその夫の実家で刀を振り回す祖父役だった。

嫁(大原麗子の義理の母?)が津島恵子だった。

 

www.cinemaclassics.jp

 

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島崎雪子島田正吾(若い!