日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

七人の刑事  1963年 松竹

監督 大槻義一 脚本 長谷川公之

出演 倍賞千恵子 早川保 堀雄二 芦田伸介 菅原謙二 佐藤英夫 城所英夫 

   美川陽一郎 天田俊明 瞳麗子 風見章子 松村達夫 園井啓介 平尾昌晃

   富士真奈美 香山美子 中村晃子 松本染升 谷よしの

 

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スカパーより

 

私はスカパーBSですが、先日、お試しで全チャンネル16日間みれるキャンペーンに登録してみました。登録後・・・気づいたのですが、スカパーってCSだからそうか、映らないんだっけ・・・と思いましたが、なんと映ったのですよ!ものすごく興味のあった衛星劇場、たまに見たい東映チャンネル・・・チャンネルnecoもたまに古い邦画をやるのですが、残念ながらこれは映りませんでした。

 しかし!ずーっとBSアンテナだからスカパーは無理と思っていた私は、カスタマーセンターに訊きました・・・なんで映るの?と(笑。

 なんとその答えはBS/CSの契約がしてあり、アンテナによってはCSが見れるんだそうで、ただしCS QVCチャンネルが映らないと安定して放送を愉しめないということでした。早速そのCS QVCチャンネルにするも、やっぱり映りません。だけれど、衛星劇場東映チャンネル、ディスカバリーなんかはばっちり映ります。

  期限のくる6月1日まではばっちり愉しみます♪・・

 

そこでまずテレビドラマで人気をはくし、映画化された「七人の刑事」

私はなんとなく覚えているが、この映画が1963年公開だからさすがにその刑事ドラマをテレビで見たのは再放送でしょう。音楽を聞いてなんだか聞き覚えがあるな・・・と昨夜から考えていましたが、さきほどひらめいた!(多分)大岡越前の挿入歌じゃないかな。大岡越前のほうが後だから使いまわし?か真似たか?

WIKIによると七人の刑事は第一シーズン、第二シーズン、そして1978-9年の第三シーズンがあって、私がみたのは再放送じゃなくて第二シーズンの終わりの方の年?かもしれない。

 

1960年初頭の東京の町がふんだんに出てくる白黒映画です。

 

倍賞千恵子演じる丸の内のOLには自動車修理工場で働く恋人、早川保がいる。

ある晩、客から預かった外車で早川保は倍賞とデートする。横浜へ行き、賠償へ花の造花のブローチをプレゼント。その花のひとつを倍賞が早川のポケットへ・・・それがその後、早川に不利になるのだ。

お互い将来結婚しようと思っているのだが、帰り道、すっかり寝てしまった倍賞。気がつくと(多分)多摩川べりにいた。すぐそばの連れ込み旅館(懐かしい響き 笑)へ誘われ、一度は一緒に部屋へ入るがやはり飛び出した倍賞。気まずいまま家へ送ってもらった翌朝、東京の埋め立て地?で女性の死体がみつかった。

 

堀雄二を司令塔に七人の刑事が聞き込みを開始。

 

六本木のクラブへ出入りするお金持ちの息子で大学生の平尾昌晃、その恋人で富士真奈美(すごい美人)、そして新宿の餃子屋の店員で訛りがある女の子・・・えーこの顔、見たことあるぞ!でも思い出せない・・・中村晃子だった。かなり若い。1945年生まれなので当時17、8歳だ。

そして言葉巧みに近づいてくる新聞記者、園井啓介の住むアパートの管理人?の娘、香山美子・・・その部屋にいる母とみられる女性がなんと谷よしの。セリフはまったくなく、香山のいうことをうなずくだけだ。彼女は男はつらいよでもそうだが、とにかくセリフが棒読みで芸歴は長いがうまくない。だからうなずくだけの演技でよかったと思った(笑。

 

殺された六本木界隈の売春婦のヒモが松本染升という人。いろんな映画でちょこちょこでてくる。初めて芸名を意識した。チンピラやヒモ、労働者役がぴったりな感じな俳優さんだ。

 

そう言えば七人の刑事の中で一番若く、ハンサムな天田俊明、そういえば最近どうしているのだろう、七人の刑事の中の最後の存命者とあった。

 

美田陽一郎と言う人はなんとなく宮口精二に似ている。名前の感じから、天田俊明が美田陽一郎という人かと思って検索したら違いました(笑。

 

さて赤木係長役の堀雄二、三百六十五夜の時とは打って変わって太っていた。なんと昭和の二枚目俳優として紹介されてたりして、確かに三百六十五夜時代はなかなかハンサムだった。