日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

警視庁物語 魔の伝言板 1958年(6月)東映

監督 村山新治 脚本 長谷川公之

出演 堀雄二 神田隆 三井弘次 花沢徳衛 大村文武 奈良あけみ 山本麟一

   石島房太郎 佐原広二 織本順吉 田中春男 外野村晋 滝謙太郎 

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アマゾンより

タクシー強盗の話だが主犯が最後までわからないのがハラハラドキドキ。

 

神田で深夜タクシーに乗った三人組だが運転手を絞殺し売上金を奪う手口ですでに5軒の事件が発生している。そのうち、一人だけ生き残った運転手がいるのだ。

 

5人目の時に三人組の二人が捕まる。ひとりは元タクシー運転手で一度田舎へ帰ったが

食べていかれないのでまた東京へでてきて下谷の職安で二人組から声をかけられた男。そしてもう一人が織本順吉(若い)。

ダンマリを決め込む織本順吉と取り調べをする山本麟一の演出がなかなかだった。

 

舞台は上野近辺で、上野駅伝言板を使って連絡をする強盗犯。上野駅は綺麗にはなったがあまり変わらない感じがするのはなぜだろう(笑。

 

容疑者のひとりを突き止め後を追うとそこはビンゴゲーム屋だった。

女性の司会?アナウンスが昔っぽくて味がある。

 

そこへ現れるのが三井弘次。こういう悪役ははまり役。

 

容疑者の一人として田中春男も登場する。

 

タクシーにつけまつげを落とした踊り子役の奈良あけみという人のことはわからないが

日劇ミュージックホール、成人映画で同じ名前の人がヒットするのだが・・

この物語でもシャワー?を浴びているところへ若い刑事、大村文武が尋ねていき、バスタロる一枚で応対するという役だが綺麗な女優さんだ。

 

また田中春男の情婦を演じた光岡早苗という女優さんは「恋文」にも出演したらしいがその後やはり成人映画へ転向し、後に東中野でバーを経営したが消息は不明であるとwikiにある。