日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

わかれ  1959年 松竹

監督 野崎正郎 脚本 池田忠雄 原作 高見順

出演 鰐淵晴子 山田五十鈴 安井昌二 英百合子 笠智衆 菅佐原英一 鳳八千代

   佐竹明夫 村瀬幸子 福田公子

 

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松竹より

すごーく丁寧に作られてると感じた映画。

鰐淵晴子の映画は初めて見た気がします。

 

箱根仙石原の旅館の娘、鰐淵晴子の恋愛、それを通して自分の生き方を考える物語。

 

さらに父に先立たれ旅館を女でひとつで切り盛りする母。逗留する小説家?の先生、笠智衆と仲良くお酒を飲んでいたりすると鰐淵がなんだか機嫌が悪くなってしまうなんてところは母に対する娘の感情・・・男性と楽しそうに酒を飲む ことに関して なんとなくわかる気がした。

  

恋した相手がまぁマザコン・・・というか母親にやはり女手ひとつで育てられた菅佐原英二・・鰐淵は自分をどこにでも連れて行ってというがやっぱり彼はできなかった・・。

傷心して東京から帰る鰐淵だが・・・

 

鰐淵晴子ってこの映画当時14,5歳だったらしいがとても大人っぽい。だけど可愛らしい。一瞬の表情がなんだか薬師丸ひろ子っぽいがやっぱり格段に美人だ。

秋の仙石原が美しかった。そして鰐淵晴子の言葉遣いも美しかった。見習いたい(笑。