監督 山田洋二 脚本 朝間義隆 山田洋二
出演 渥美清 倍賞千恵子 音無美紀子 岸本加世子 地井武男 小沢昭一
衛星劇場で寅さんを毎月2本放映するのだけれど、日本語字幕というのがあって最初わからずに録画したら大きな字幕が消せない・・・。日本語字幕付きじゃない回もあるからそれを録画しないといけないのに気づいたのはつい最近でした。
久々の寅さん。冬にみるのはやはりお正月用に撮られた回が良い。お盆のだと夏だからなんとなく気分がでない。
小学校の同窓会に出席した寅次郎。同級生からは煙たがられ、今はクリーニング屋を継いでいて小さい頃「シラミ」と呼んでイジメていた友達を無理やり誘ってすっかり酔ってとらやまで送られてくる寅次郎だが、まだ吞むんだと無理強いする。同級生が帰ろうとすると寅さんは酷いことを言って彼を悲しい気持ちにさせてしまうのだ。
翌朝、とらやからこっそり旅に出た寅次郎は旅先の宿で焼津から家出して来た娘、愛子(岸本加世子)と相部屋となり愛子はすっかり寅次郎に打ち解けて寅次郎と行動を共にする。福岡で売をする寅次郎の元へ同じテキヤの女房だという音無美紀子が来る。亭主の小沢昭一は身体の具合が悪いというので後日家を訪ねると、小沢昭一は寅次郎に自分は長くないから死んだら自分の妻(音無美紀子)をもらってくれと頼むのだ。
帰る道すがら、妻から夫は長くないと聞いてすっかりその気になってしまう寅次郎。
一緒の愛子を宿に残し早々にとらやへ帰る。
この回はあまり話題にもならないが、音無美紀子って演技がうまいなぁと思った。
特にとらやを訪ねてさくらに自分の身の上を話ながらタバコを吸うしぐさはなんだか感動的だった。
岸本加世子は当時売れっ子で、彼女の元気いっぱいないキャラの印象が強すぎてその後、年齢があがるにつれみかけることが少なくなった。私彼女と同じ年なんだよねぇ。
この岸本加世子の右隣の女の子が聖子ちゃんカット風で時代を感じる。
寅さんというとやはり浅丘ルリ子演じたリリーさんが有名だけれど、リリーさんが最初に登場した回が私は一番好きだ。北海道でバイをしている寅さんに話しかけるリリーさん。五反田?でバーをしている母親からお金の無心をされて毛嫌いしながらもっていく。母親もうらぶれたどぶ川?沿いのアパートに住んでいて、ついでにリリーさんも線路に近いボロアパートに住んでいて寅次郎と喧嘩したあとに彼が訪ねていくとすでにリリーさんは引っ越したようで乱雑にモノが残された部屋がなんだか悲しい。
これはお盆の映画だけれどなんだか暗くて寒い感じがする。最後は寿司屋のオトコと一緒になっててきぱきと働くところは明るいけど。
これは1973年の映画で、確かに水商売系のおねえさんてこんな感じだった。