日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

青年の椅子  1962年 日活

監督 西河克己 脚本 松浦健郎

出演 石原裕次郎 芦川いづみ 水谷良枝 山田吾一 滝沢修 芦田伸介

   藤村有弘 宮城千賀子 谷村昌彦 三崎千恵子 宇野重吉 武智豊子

 

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裕次郎が椅子に座っている写真が印象的だったので困難にあいながらも社長に出世する物語かと想像したが違った(笑。

 

九州の支社から東京本社の営業部へきた高坂虎彦(石原裕次郎)は会社のお得意様を温泉へ案内し、接待する係の一員となった。高坂を本社に呼び寄せたのは営業部長(宇野重吉)だが、会社内では総務部長(滝沢修)が営業部長の座、その後は重役の座を狙ってなんとか営業部長を引きずり降ろそうと画策する。

 

一番の取引先の社長(東野英治郎)は酔うと酒癖が悪い要注意人物。宴会の席で2番目の取引先の社長令嬢(水谷良枝)へ酌をしろと絡む。

虎彦は令嬢を守ろうとするが会社の先輩の十三子(芦川いづみ)に何をされても耐えろと言われていてじっと耐えるが、我慢ならず投げ飛ばしてしまう。

 

部屋へ引っ込んでいろと大目玉をくらい温泉へはいろうと浴場へいくとそこにはさっき投げ飛ばした社長が・・・ところが意気投合し社長に気に入られる。

 

社長令嬢は社長が病で臥せっており、会社の専務との結婚を望む社長(父)のことで悩んでいる。専務は仕事もよくできてお酒も飲まないという人だが令嬢はどうも信じられない。そのことを同級生だった十三子へ相談するのだ。

 

営業部の大崎(藤村有弘)は営業部でありながら総務部の部長へ肩入れしている。将来の見込みがある上司のほうが自分も出世できるというのがその理由で十三子と婚約しているのだが十三子から婚約を破棄され、その原因が虎彦にあると思うのだ。

 

子だくさんで金欠の同僚、岡谷からお金を貸してくれと言われた虎彦。3000円程貸したがしばらくすると返してもらった。そしてお礼だからと誘われる。

ところが岡谷は取引先にリベートを要求しているということが発覚し、会社をクビになってしまう。その責任をとる形で営業部長も辞めなければならなくなったが、どうも納得いかない虎彦はその取引先の一社員(山田吾一)と一緒に調べ始める。

 

飲みに行くバーのマダムで武智豊子がでてくる。マダム役って初めてだった(笑

虎彦がそのバーで銀座から店替えをしたというホステスの話から令嬢の結婚相手である専務が女に銀座でクラブをやらせているらしいとわかる。その金はどうも会社の金らしい。

 

サラリーマン世界を描いた物語。いづみちゃんはすでに27才となり貫禄十分(体型は細いが)。

(多分)日活本社の屋上が頻繁にでてくる。

昼休みにみな会社の屋上でバレーボールをしたりする光景ってその当時は普通だったんだろうと思うけど、ボールが柵を超えてしまったらといつもハラハラする(;'∀')。

 

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ヤフオクより