日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

JA750号機行方不明 1959年 日活

監督 山崎徳次郎 脚本 直居鉄哉

出演 待田京介 稲垣美穂子 永井智雄 山田禅二 清水将夫

 

www.nikkatsu.com

 

アマゾンプライムで無料視聴♪ 62分ほどの映画でしたがなかなか良かった。

 

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待田京介と稲垣美穂子

 

大新聞の甲府支社に来た待田京介。また東京へ戻るのだとなんとか特ダネをとって本社へ栄転と思っている。彼には甲府で偶然知り合った恋人、稲垣美穂子がいるが彼女の父親は甲府の地方紙に勤める同じ新聞記者だ。

 

父の永井智雄は特ダネを追うより地道に地方のための記事を書くことに熱意を注ぐ地味な新聞記者だ。

 

ある晩、居酒屋で鉢合わせした二人。ちょっとしたことでいさかいが起る。

永井智雄にとってどんなことをしても特ダネを取りたいと言う待田京介は許せないのだった。

 

JA750号機が甲府の山中で行方不明となる。乗員4名も発見されておらず、待田京介

なんとか探し出して特ダネをとれば本社へ戻れるはず。ある日居酒屋で耳にしたある場所を突き止め、ひとり山中へ。

 

翌日、永井智雄もその話を耳にして新聞社のジープで現場へ急行。途中、ジープの運転手がトイレへ行ったり、ジープが壊れて時間を取られ、結局壊れて地点から徒歩で向かうことになる。

現場近くだと思われる橋にさしかかった永井智雄は橋の欄干にロープが下がっていることに気づく。そのロープを使って谷へ降り、捜索していると先に来ていた待田京介に出会うのだった。

ところが待田京介は足をすべらせ滑落。けがを負った待田の介抱をして、本当は特ダネのための新聞社へ知らせる伝書鳩を待田の救助を知らせるために放つのだった。

 

伝書鳩を放したあと近くを捜索するとなんと堕落した飛行機とすでにこと切れた乗務員を発見。写真に収めて待田の元へ行くと、待田は、自分のために伝書鳩を使わせたことを詫びるのだった。

 

救助隊が到着し、救急車で運ばれる待田。待田の支社の新聞社からも同僚が来ていた。

永井は自分が撮ったネガを彼らに渡すのだった・・・

 

待田京介と永井智雄の考え方の違いがきちんと描かれて短い物語だけれど中身は濃かった。どうも最近長い映画は途中で退屈で寝てしまったり、飽きてしまったり(年のせいだろうか・・)なるべく90分以内で終わる映画が好みになった。

60分程度だとなおさら積極的にみようという気になるが、2時間を超えると見るのが躊躇われる(笑。

 

待田京介が主演って初めて見たなような気がする。彼、とても整った顔をしているのがこの映画でよくわかる。

 

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アマゾンより