日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

死なない頭脳 美しき生首の禍 1962年 アメリカ

このところ色々忙しく、邦画は見ているけれどいまいちなのが多くてブログにも書く気が起きない。

しかし!とうとう3月に「行きゆきて神軍」が衛星劇場で放映される。これまで何度もみたけれどDVDは持っていない。地味に人気があるようでなんとブルーレイボックスまで発売されている。特典があるので欲しいことは欲しいが、増え続けるDVDの収納スペースにゆとりは全くない。面白くなかったものは売りたいと思ってはや1年経った(笑。売るならメルカリか??本も売りたい。

 

アマゾンプライムビデオで無料視聴したアメリカ映画。

 

今でいう移植手術の話だ。

 

恋人と共に別荘へ向かう途中にカーブを曲がり切れずに事故を起こした外科医。

恋人は頭が切断されていた。

 

その頭部を生かしたまま彼は恋人の新たな肉体を探しに町へ・・・・。

 

最初に行ったのがダンサーが踊る酒場?金髪ダンサーを外へ誘うが、同じくハンサムな外科医に目をつけた黒髪のダンサーが邪魔に入り女同士で大喧嘩・・・。

連れ出すところを誰にも知られたくない外科医はその場を後にする。

 

ダンサーがお色気たっぷりで踊るときの音楽がすごーく色気満載で効果的だった(笑。

 

町を流していると学校の同級生の女性をみつけた。彼女はこれから水着ショーへ行くといい外科医も誘われる。彼はその前に忘れ物を別荘に取りに行きたいといい、出発しようとしたところに女性の知り合いが現れる。人知れず連れ去りたいと思っている外科医は連れ去りを諦め水着ショーへ・・・そのコンテストで一番のプロポーションを誇るという女性もなんと彼の幼友達だった。彼女は美術学校へ通いながら男性たちに水着の撮影をさせ料金をとるというアルバイトをしている。

彼女は人を信じず頑なだがそれは髪の毛で隠した大きな傷のせいだった。

外科医は自分の父親は美容整形の権威だからこれから一緒に父のいる別荘へ行こうと彼女を誘う。料金はとらないと言われた彼女はすっかりその気になり別荘へ行くが父親はいない・・・外科医に出された酒を飲むと意識を失ってしまう・・・

 

地下の部屋には頭部を管につながれた恋人がいる。彼女は意識を取り戻すが自分の有様を知って「世界で一番醜い生き物」と思うのだ。「死なせてほしかった」と思っても頭部だけの彼女はどうすることもできないが、鍵がかけられたクローゼットの中にはそれまで外科医とその友人の元外科医が手術を繰り返した生き物がいる。これ怖いです。

 

その生き物と自分の頭脳でなんでもできると確信した恋人は・・・

 

外科医の恋人で頭部だけとなった女優さんが美形で頭部だけっていう恐ろしさ満載。

 

ただ全体的に低予算の映画であることはなんとなくわかったけれど新東宝なんかとは比べ物にならない。さすがアメリカ映画。

 

最後に現れる人間の肉体を接ぎ合わせて生まれた人間(といっていいのか)は強烈だけれど頭部だけの彼女が笑うところが一番怖かった。

DVDも発売されているみたいだけど買うほどでもない。

 

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アマゾンより