日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

好きなアンタハン 1953年 松竹

監督 穂積利昌 脚本 柳沢類寿

出演 神楽坂はん子 森川信 雪代敬子 小林十九二 清水一郎

 

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衛星劇場より

 

ほんの30分ほどの喜劇歌謡映画?

神楽坂はん子という芸者さんのヒット曲に合わせて物語が進行する。

なんと森川信が独身で郵便局に勤めるサラリーマン。

私が初めて森川信を知った(見た)のはやはり男はつらいよのおいちゃん役。

その後、古い邦画をみるようになって彼が水戸光子と結婚していたのを知った。

 

昭六(森川信)は神楽坂はん子の歌う「好きなアナタハン」が大好きで、郵便局で勤務中もその歌が聞こえてくるとノリノリで踊ってしまう。そんな昭六を苦々しく思っている同僚で郵便局長(小林十九二)の娘、はる子は「芸者なんか大っ嫌い」と機嫌が悪くなる。そんなはる子だが昭六が好きなのだ。

 

ある日、郵便局にあの神楽坂はん子が客としてくる。びっくりする昭六だが、彼女に歌ってくれるように頼むが、はん子は郵便局では歌えないと言われてしまう。

 

その晩、ぼろアパートに帰ると友人の徳松(清水一郎)が部屋で待っていた。

お金が欲しくないか?という徳松・・・お金さえあれば芸者を座敷に呼ぶことだってできるんだぞと言われるが、その最中にはる子が昭六を映画に誘いに来る。

 

慌てて去る徳松。

 

ある日、郵便局に強盗が入り、お金をとって逃げていく男。その男を追って昭六は大立ち回り・・・なんと強盗は徳松だった。徳松は半分やるから見逃してくれというが

・・・

 

他愛ない喜劇。神楽坂はん子ってこういう人だったんだね。セリフは棒読み(笑。

 

昭六の恋人役の雪代敬子という人はSKD出身だそうだがWIKIだとSKDに入団したのが1953年なのでこの映画では在籍していたことになる。1933年生まれで存命中。

女性は長生きですなぁ。

 

この写真が映画に一番近い。

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雪代敬子