日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

一石二鳥   1961年 日活

監督 井田探 脚本 熊井啓 原作 源氏鶏太

出演 長門裕之 田代みどり 益田喜頓 宮城野千賀子 佐野浅夫 ジェリー藤尾

   松原智恵子

 

www.nikkatsu.com

 

日活全盛期に作ったつまんない(笑、映画。

益田喜頓長門裕之と同格の主役のようだった。正直な会社の社長で意外に真面目な役だった。

 

東京の本田技研工業という二輪車をつくっている会社(と喜頓は言う)に就職した甥の長門裕之から良い女性を紹介すると言われ岩手から汽車に乗った喜頓の個室に北海道から家出してきたという田代みどりが隠れており、面倒見のよい喜頓は彼女を自分のホテルへ連れていく。

田代みどりは今まで兄だと思っていた男性が実は婚約者で母も実母ではなくショックで家出したという。

 

そこへ長門裕之がやってきて女性の話をするが、なんと長門が好きになった女性で結婚したいと言う。

がっかりしつつもこっそりその女性が経営する飲み屋へ田代と偵察に行くと長門が現れるが、もうひとり、その女性、宮城野千賀子を狙ってしつこく通いつめる土建屋?の社長、佐野浅夫もいる。

 

年齢的には宮城野千賀子は益田喜頓とぴったりなのだが、長門は10才も年上の女性と結婚したいと譲らない。益田が宮城野に改めて事情をきくと、佐野がしつこいので長門に仮の婚約者になってもらったと言うが、本当に長門が宮城野に恋をしてしまったのだった。

 

ここでドタバタなんだけど、結局宮城野と益田は結ばれ、長門裕之は田代みどりから告白され若いふたりも結ばれる・・・だろうハッピーエンド。

 

宮城野の飲み屋で働く若い女中が松原智恵子だった。

 

f:id:nihoneiga1920-1960:20220410171347j:plain

日活より

本田技研工業ってまだ四輪はつくってなかった時代なんだね。わざわざセリフをいうのは協賛金でもだしていたのだろうか。長門はだから本田のバイクに乗っている(と思う)