日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

漕艇王 1927年 日活

監督 内田吐夢 脚本 矢野義明

出演 廣瀬恒美 夏川静江 菅井一郎 島耕二 神戸光

 

www.nikkatsu.com

 

久々の無声映画

なんと後から気づいたが菅井一郎、島耕二が出演してる。

夏川静江ってヒロインを演じているんだけれどこれだけ古くから映画に出演してたのに

「大女優」とか言われないのはなぜだろう・・・

長く女優をすればするほど脇役にまわるからその時には誰も「大女優」とは言ってくれないからか。

 

ボート競技の能力をかわれた望月(廣瀬恒美)は二つの大学からスカウトされる。

去年の試合で負けた大学にわざわざ入学した望月は対抗大学へ情報を売っている銀座の紳士(菅井一郎)らを懲らしめて学長やその姪(夏川静江)の信頼を受ける。

腹の収まらない銀座の紳士はたまたま望月と学長の姪がボートに乗っているところを写真に撮り、後日、偽手紙で望月を呼び出す。その日は練習の日だったが姪からの誘いで出かけた望月はその後欠席したのは職業婦人とデートしていたからだと学長に告げ口され、彼は除名されてしまう。

望月がいないボート部は精彩を欠き、勝利できそうもない。

対抗試合が始まる寸前、その写真をみた姪は学長に真実を告げ、望月を呼び戻し

彼の活躍で見事優勝したのだった・・・

みたいな話。

 

日活のサイトには隅田川上流で撮影とある。とにかく周りにビルがない。

 

手前の二人組のうち一人が菅井一郎

望月(廣瀬恒美)にやり込められる二人組 左が菅井一郎だと思われる

学長と姪の夏川静江