日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

恋とのれん  1961年 松竹

監督 番匠義昭 脚本 柳沢類寿 菅野昭彦

出演 桑野みゆき 淡島千景 佐野周二 山下洵一郎 伴淳三郎 小坂一也

   高橋とよ 織田政雄 北龍二 浦辺粂子 峯京子 九条映子

 

ヤフオクより

 

湯島天神下で旅館を営む母子の物語。

日本旅館 松岡。一人娘の由利(桑野みゆき)の婿にと弁天ホテルの次男坊小坂一也)との話をすすめようと女主人のおたみ(淡島千景)は何気なくお膳立てするが

由利は近代的なホテルに建て替えることも賛成せず、結婚の話も全く乗り気ではない様子。

旅館には板前の信次がいるが、由利は信次にはなにかと口やかましい。

 

得意客の黒澤は松岡の古くからの客だが、20年以上前におたみが旅館にいた板前と泣く泣く別れたことを知っている。

 

信次はハンサムなので出入りの芸者(峯京子)や、同じアパートに住むちか子(九条映子)からモテモテ。由利はそんな場面を見るとなんだか腹立たしい。

 

組合の会合で熱海へ行ったおたみと由利。おたみはホテルへ建て替えするために出資するという男(北龍二)から誘われるが、偶然熱海の飲み屋で働いているときいた板前の

友吉(佐野周二)を訪ねるためにホテルを出る。

 

あれから板前の友吉は全国を流れ歩き、今は熱海の飲み屋で雇われているという。

おたみは友吉を東京へ来るようにすすめるが友吉からていよく断られてしまう。

 

ひょんなことから由利は松岡の板前、信次と喧嘩して、信次は松岡を辞めて松島へ行ってしまう。板前がいなくなって困った松岡旅館。その窮状を知って得意客の黒澤は熱海まで行き、友吉を連れてくる。

 

一方、由利は信次を迎えに松島まで行くが、やはり信次を追ってきたちか子とボートに乗っているところを目撃してしまう。そこへ弁天旅館の次男坊が由利を追って松島へ駆けつけるが、由利の本当の気持ちを知って信次のところへ行くように説得する。

 

信次が帰ってきたので友吉は北海道へ旅立つが、母の気持ちを知った由利は

母に引き留めるように言うのだった・・・

みたいな。

 

当時の湯島天神下と天神様がわかります。ストリートビューでは撮影に使われたとおぼしき大きなお屋敷はマンションへ建て替えられていましたが、神社、仏閣ってほぼ変わらないからすぐ場所はわかりました。

 

スカパーより