日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

フランキー・ブーチャンのあゝ軍艦旗

監督 春原政久 脚本 柳沢類寿

出演 フランキー堺 市村俊幸 小沢昭一 小林重四郎 大泉晃 中原早苗

   田中筆子 服部千代子(峯品子)

 

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アマゾンより

 

1957年公開作品なんだけれど、映像の劣化?が激しい戦前作られたような保存状態が悪かった?作品・・・ところどころ映像が飛ぶ。

 

兵隊もののコメディだが、当時はこれを見て懐かしいと思った観客も多かったと思うが、懐かしめたのは生きて帰ってきたからだよね。

 

新兵として海軍に入隊した江戸っ子三太郎(フランキー堺)、そこで知り合った田舎者の伍郎(市村俊幸)。兵隊としての実技を身に着けるために訓練を受けるが彼らは失敗の連続で上官の酒巻(小沢昭一)に殴られたりするのだ。

軍隊は連帯責任だとふたりの失敗でその隊の全員が食事なしになった夜・・・良心の呵責で食料を盗もうと寝床を抜け出すと上官たちが集まって肉を食べたり、酒を飲んだりしている。(これはリアルにありそうだ)そのすきをぬって肉を盗み、仲間にふるまうふたりだが、やはりドジをふんで三太郎は「戦闘機」のまねをするという今でいういじめにあう。柱に乗って両手を広げ、戦闘機のように飛ぶ姿勢をとると、上官が右へ旋回~とか左へ旋回~とか言われその通りの動きをするものだ。

すっかり疲れて柱から落ちる三太郎・・・上官が叱責すると三太郎は撃ち落されました!というギャグを言う(笑。

それを見ていた仲間は「自分達にも連帯責任がある」と皆で戦闘機になる・・というシーンはなんだか笑えない。

 

伍郎には田舎に新婚ほやほやの妻、お光(中原早苗)がおり、お光は伍郎に会いたい一心で訓練所ソバの旅館?に住み込みで働く。毎日訓練所を訪ねて伍郎に会いたいと門番に訴えるが、新入生は外出禁止、面会禁止だと追い返される。

そこへたまたま敵機を撃ち落とした三太郎が2階級特進?かなんかで外出を許され、そこでお光と遭遇。お光は男たち相手?のカフェ兼旅館で働いていたが、そのことは伍郎には黙っていて欲しいと言うのだった。

 

ところが伍郎はお光会いたさに脱走。その日は慰労会で皆、歌や踊りを披露していて、伍郎は関大尉(市村俊幸 二役)から上着を借りて三太郎と「不如帰」の演目を熱演後、脱走。しかしすぐに気づかれ脱走兵を追っての追跡劇開始。しかし関大尉の計らいでフランキーは憲兵に見つかる前に伍郎をみつけ、隊全員で伍郎を無事連れ返すことに成功・・・そして三太郎と伍郎は無事「やまと丸」の水兵として港をあとにしたのだった・・・

 

軍隊のことはよくわからないが、上官に叱られた三太郎の上官がおもしろくないと部下を叱ったり暴力をふるったりするのは他の兵隊映画でもよく出てくる。

 

アマゾンより

 

以下・・・覚書

 

兵隊ものはあまり興味はないが、この映画を最後まで見たのは峯品子(服部千代子)見たさだ。これは映画冒頭のキャストにも載っている。

カフェの女給?として登場。ある虎の巻で峯品子がどんな役なのか事前にわかるんだけどこれは峯品子探しなのであえて事前調査なし。兵隊ものなので兵舎での出来事には絶対に女性は出てこないから外出先だよね・・と想像してひたすら誰かが外出するシーンを待つ(笑。

フランキーが外出となった時の胸の鼓動♪♪

 

フランキーが暴れて思わず同輩にすがりつく峯品子