日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

東京ドドンパ娘 1961年 日活

監督 井田探 脚本 高橋二三 井田探

出演 沢村忠雄 香月美奈子 田代みどり 渡辺マリ 杉狂児 森川信 逗子とんぼ

   由利徹 南利明 小園蓉子 嵯峨善兵 武智豊子

 

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日活より 沢村忠雄・田代みどり・渡辺マリ

63分ほどの歌謡映画系コメディ♪♪ 当時流行った「ドドンパ」の歌手、渡辺マリも映画初出演。この曲、色々な人がのちに歌ってるらしいけど、本家の歌い方ってなんだか

浪花節みたいだと思った(笑。

 

小作品だが、ワタシ、あまりに長い映画をみるのが辛くて(集中力?がなくなった?)

一時間ほどで完結する映画だとあまり面白くなくても最後まで眠らずに終わるので気軽にみることができて好きだ(;'∀')。

 

由利徹の演技なんかはちょっと飽きるんだけれど・・・

 

ダイヤモンドレコードの社長、鶴野(嵯峨善兵)、娘の恵美(田代みどり)は友人のマリ(渡辺マリ)を父の会社へ連れていき、彼女をデビューさせて欲しいとドドンパを歌わせるが、父はそんな歌はききたくないと怒り心頭で倒れてしまう。

 

社の小松専務(森川信)は部下におだてられ、次期社長を確信するも社長宅に呼び出され命令されたのは25年前にある女性に産ませた息子を社長にするから探せということだった。

浅草の浅草寺境内でまだ鳩のエサを売っているおばあさん(武智豊子)が息子の行方を知っているときき、小松専務はそのおばあさんに賄賂の札束(まさしく束だった!)を渡し、口止めする。そして行きつけのクラブの経営者(由利徹)に息子の身代わりとしてバーテンをしている並木五郎(沢村忠雄)を息子だと言って社長に収まらせ、自分が陰で実権を握るのだ。

 

五郎の恋人の京子(香月美奈子)は日ごろから五郎の不真面目さが心配で、元刑事だった父(杉狂児)に紹介もできない。まんまと社長におさまった五郎が京子の勤める喫茶店に車で迎えに行くが突然羽振りが良くなった五郎に京子はまた悪いことをしているのだろうと心配する。

 

社長宅に長年いるじいや(河上信夫)は五郎が本当に社長の息子かどうか怪しんで

昔からの知り合いだった京子の父に彼の調査を頼む。元々刑事だった父は快諾するが

そのことを京子は知り、五郎のいるダイヤモンドレコードへ行って五郎にこんな詐欺のようなことはやめてと外で張り込んでいる父の存在を教えるが五郎はきく耳をもたない。

 

一方、小松専務は競争相手のイミテーションレコードに協力してダイヤモンドレコードをつぶそうと人気作曲家との契約更新をしなかったり、その結果、専属歌手も社をやめてしまう。もう会社はがたがたなのだ。

そこへひとりの熱血社員、三宅(逗子とんぼ)が現れる。彼は五郎が社長の息子でないことを知っているがとにかく五郎に頑張ってもらうべく奮闘する。

 

五郎が偽物であることは社長の娘の友人のマリも知っていた。ある日レコード会社の社長室へ恵美と行って兄だと紹介されたマリだが、彼女は五郎のいたクラブで歌っており、五郎がそこでバーテンをしていたことを知っていたのだ。ちゃっかり五郎にこのことを秘密にする代わりにレコードデビューさせてくれと頼むマリ(え?

 

社が傾いていると知った五郎・・・そこでレコード会社自身で歌手を育てればよいのだとマリをデビューさせることにする。「東京ドドンパ娘」は50万枚を売り上げる大ヒットとなり、ダイヤモンドレコードはこれでつぶれずにすんだ。

一方、小松専務はイミテーションレコードから雇ってももらえず・・・

 

社のパーティーで、五郎は社長の鶴野に本当のことを話すが、そこへ京子の父が現れ、五郎は本当に社長の息子であったことが証明される。そして京子との結婚も発表された♪♪

めでたしめでたし。

 

いつも脇役の杉狂児が香月美奈子の父親で元刑事役の出番が意外に多かった。

香月美奈子が真面目に恋人の心配をする役はなかなか良かった。沢村忠雄はスタイルがよくて頭が小さいのが香月美奈子と並ぶとよくわかった(笑。

 

日活より