日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

春のめざめ  1947年 東宝

監督 成瀬巳喜男 脚本 成瀬巳喜男 八柱利雄

出演 久我美子 木匠久美子(木匠マユリ)國井綾子 近藤宏 林裕之 志村喬

   村瀬幸子 飯田蝶子 花房一美 田中筆子

 

久我美子

 

東宝の1947年の学園モノ。成瀬巳喜男と八柱利雄の脚本。昔の高校生の愛と性の話っていうか教育映画?みたいな(笑。

成瀬映画特有の「お金」のシーンはないので成瀬巳喜男じゃなくてもいいような気がした。

 

久我美子、木匠久美子、國井綾子は高校3年で仲良しで彼女たちの家は女中さんがいるくらいだから裕福なので「お金」の話はなくてもいいのかもしれないが( *´艸`)

 

当時は女性が生理の期間中は運動禁止だったらしく、それらしいシーンがあったり、

久我美子の家の女中に付き合っている男性がいるとわかると彼女は解雇されたり、

同級生の女の子がその子の家の2階に下宿している男の子供を宿してしまったり、

彼女の周りではいろいろなことがおこる。久我美子に赤ちゃんはどうしてできるのか?と訊かれ、困る母親(村瀬幸子)はお嫁にいけばできる・・と口を濁す。

大人たちはどうやって教育していけばよいのか悩む。

 

戦後2年の物語だから昔の高校生って子供だよね~。ただとにかく女は結婚するまで純潔を守らなければいけなかったことはよくわかった。

 

悪役が多い近藤宏が大学生?の役で若かった(笑。古い人なんだねぇ。

古い邦画を見る前は近藤宏は時代劇のやっぱり悪役のイメージしかなかった。

1922年生まれで当時まだ22歳。

 

近藤宏

近藤宏と木匠久美子(木匠マユリ)

國井綾子