日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

大学の暴れん坊  1959年 日活

監督 古川卓己 脚本 高岩肇 古川卓己

出演 赤木圭一郎 葉山良二 白木マリ 芦川いづみ 稲垣美穂子 梅野泰晴

   二本柳寛 藤村有弘 佐野浅夫 下條正巳

 

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赤木圭一郎芦川いづみ この二人の直接の関係はこの映画ではないけれど

大学の~というタイトルの映画は多い。古いところでは1933年の無声映画「大学の若旦那」なんかあった。

 

大学生の龍崎(赤木圭一郎はスポーツ万能でアルバイトにも精をだす苦学生。先輩で今は法律家となった田口(葉山良二)の頼みで柔道の試合に出場するが相手チームの人見(梅野泰晴)にけがをさせてしまう。田口と共にお見舞いに病院を訪れたところに人見の妹の千恵子と知り合う。千恵子は元々田口と交友があり、お互いに惹かれあっている(ようだ)。

 

龍崎の行きつけのカレーレストランの娘、美也子(稲垣美穂子)は将来、龍崎と一緒になりたいと思っている(多分)。美也子の父(佐野浅夫)も二人の仲を快く思っているが、近ごろ立ち退きの嫌がらせで街のチンピラが店を訪れるようになった。

 

人見のケガが治り、退院したが実は人見は脊髄を損傷しており、柔道ができない身体になっていた。それを知らない彼はまた柔道で試合に出たいと希望に燃えるだ・・・。

同じ柔道部だったが反則技が多い法元(内田良平)は大学を辞め、ヤクザ組織で働くようになった。ある日、人見の元を訪れて、妹の千恵子を嫁に欲しいと切り出す。人見はそれは妹が決めることだというと法元は無慈悲にも人見がもう柔道ができなくなったこと、そして就職もダメになったから千恵子をもらうことによって人見の面倒をみるつもりもあるのだと言う。自暴自棄となった人見は法元に誘われ、酒浸りとなる。

 

一方、龍崎は住み込みでクラブの夜警の仕事を得る。それは法元のいるヤクザ組織の経営するクラブだが、隠し部屋で違法賭博もおこなっているところだ。

 

いづみちゃんも事件に巻き込まれ、葉山良二と赤木圭一郎が大活躍!

ここではいつもの葉山良二の役回り(品行方正)、もちろん相手役はいづみちゃん。

ただ、赤木圭一郎の恋人が、稲垣美穂子って落ち着きすぎてないか?見た目からしても(笑。

「地獄の曲がり角」で葉山良二の恋人役は違和感なかったけど、童顔の赤木圭一郎

比べると若さが足りない。もっぱらそれは彼女の顔の作りにある・・んじゃないかね。

美人だけど。

 

日活より
稲垣美穂子は赤木圭一郎の恋人というよりは姉のような感じしかしない(笑