日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

ファンキーハットの快男児 二千万円の腕 1961年 東映

監督 深作欣二 脚本 田辺虎男 池田雄一

出演 千葉真一 中原ひとみ 花沢徳衛 神田隆 須藤健 関山耕司 小川守

   岡本四郎 加藤嘉 加藤鞆子

 

 

中原ひとみが映画冒頭登場し、前回と同じ?ようなジャズ喫茶で父親(十朱久雄)と待ち合わせしていたので前回と同じ役(お金持ちの令嬢)と思ったら、お金持ちらしいが彼女はスポーツ記者で前回とは繋がりがない。

 

高校野球で活躍した選手をプロ野球がスカウトする話だが、その契約金を狙って

その少年の故郷のボス(神田隆)が悪だくみする。

 

スポーツ記者の美矢子(中原ひとみ)は父から見合いするようにとある観劇のチケットを受け取る。「への13番」という美矢子の隣に座る男性が整形外科医の見合い相手だという。しぶしぶ出かける美矢子の後を彼女をジャズ喫茶で見初めた一郎(千葉真一

が後をつけ、彼女の隣へ座る・・・。座るはずだった整形外科医は溺死しており来ないのだが、美矢子は一郎が見合い相手だと思い一郎の態度に憤慨する・・・。

 

当時の社会を騒がせていた出来事を織り込みながらのストーリー展開。神風タクシーと呼ばれた運転の荒い運転手も登場(笑。

その運転手は人を轢いたと警察へ行くが、警察官は相手にしない(え?)。

 

その轢かれたというのが高校球児の川原だが、彼は姿を消しており新聞記者や球団のスカウトは探し回っているが行方がしれない。彼の後見人だという故郷の実力者、黒谷(神田隆)とその手下、岩崎(須藤健)はけがをした川原の顔を整形外科医に治させ、骨折した腕も治療させてなんとかごまかして彼を球団に高く売ろうとする。

それを知った美矢子の見合い相手だった外科医が警察に言うといったので溺死にみせかけ殺されてしまったが、美矢子の父は見合い前に天下探偵事務所にその外科医の身元を調査してもらっており、その男性の調査の結果が良かったので見合いして結婚させようとしていたのに当初、警察で言われた泥酔して溺死するような男を大丈夫だと調査した探偵事務所の所長(花沢徳衛)に電話で抗議。しかしうちの調査に狂いはないと怒り心頭の所長・・・

 

今回の千葉真一、器械体操こそしないが(笑、馬に乗って疾走する。

 

出演者は警視庁物語の出演者で前回と同じ。加藤嘉が飄々とした田舎の老刑事を演じている。神田隆の手下の須藤健はズラをかぶって熱演。

 

2作つくられてその後はない。まぁ結構おもしろいんだけどね。

ここでいう整形外科医というのはどうやら美容整形のことらしい。ただ、高校球児が

タクシーにはねられたことによって骨折した腕の治療もしてることでなんだかわからない微妙な設定だ。(そもそも彼の顔を整形といってもなんにも変わってない顔だったし)