日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

泣かないで  1959年 日活

監督 吉村廉 脚本 織田清司

出演 香月美奈子 青山恭二 武藤章生 菅井一郎 弘松三郎 須田喜久代

   和田弘とマヒナスターズ 野呂圭介 雪岡恵介

 

www.nikkatsu.com

 

50分に満たない映画。カテゴリーとしては当時流行った歌を基につくった歌謡映画のようだけれど、なかなかよくできた作品。歌の歌詞とは合わないけど(笑。

この映画の主題歌「泣かないで」はかなり流行したんだと思います。1959年の映画に使われたので私はもちろんまだまだ生まれてません(強調)。ただし知ってます(笑。ただ、和田弘とマヒナスターズよりはやっぱりダークダックスのほうの記憶が多い。wikiでみるとダークダックスのほうが歴史が古い♪

 

アマゾンより

根津京子(香月美奈子)は喫茶店のレジ係。戦争にいったまま行方不明の父を探しながら10年間、中学卒業を控えた弟と団地で暮らしている。

店によく来る客から手紙を渡してくれと頼まれるようになって半年。その男は毎回1000円をくれる。京子はいいお小遣い稼ぎになると男の指示のまま、銀座や新宿、渋谷にでかけそこで出会う女に手紙を渡している。それに街角に立てばもしかしたら父とも出会えるかもしれない・・という気持ちもある。

そんなある晩、ひょんなことから新聞記者の池田哲夫(青山恭二)と知り合うことになった。当初は名前も知らない間柄だったが、その晩のことを池田の同僚でカメラマンの木村(武藤章生)に写真を撮られ、京子のことは新聞社で話題となった。ある日京子が新宿で手紙を渡そうと待っているところへ通りがかった木村カメラマンと池田。すかさず木村が京子に声をかけるが、京子が知っているのは池田だけだ。木村は「どなたですか?」と訊く京子を強引にお茶でも飲みましょうと誘ったりする場面がおかしい。

池田の登場でやっとあの晩のことを思い出した京子。池田はそこで初めて名のった。

 

京子が手紙を渡すときに必ず物陰から目を光らせる年老いた男がいる。彼は麻薬組織の一員で京子がちゃんと手紙を渡すかボスの瀬川(弘松三郎)から命令されて見張っているのだが、彼にも探している娘と息子がいる・・・。その男、万三(菅井一郎)は銀座のバーでバーテンをやりながら組織の命令で動いているが自身も麻薬中毒だ。ただ見張っている京子をみると自分の娘のようでなんとか瀬川から縁を切って欲しいと願う。

 

新聞社はやはり麻薬密売組織を追っており、香港から女が来たという情報をつかむ。

女が現れるという場所で張り込んでいるとそこには京子もいた!!

 

まぁ察せられる通り、万三が京子の父なのだが最後が泣かせる・・・・。

 

アマゾンより