日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

好人物の夫婦  1956年 東宝

監督 千葉泰樹 脚本 八柱利雄 原作 志賀直哉

出演 池辺良 津島恵子 青山京子 東郷晴子 有島一郎 中北千枝子 滝花久子

   佐原健二(石原忠)

 

ヤフオクより

 

なんと「鬼火」に次ぐ東宝ダイヤモンド・シリーズの第2作だという。ダイヤモンド・シリーズというのは一流作家の代表作を映画化する東宝の文芸作品とのこと。

先日の大映作品とは違って、意味深な物語だった。登場人物も少ない。ただ「鬼火」のほうが断然面白いと思う。そして「下町」(山田五十鈴三船敏郎)をもう一度見たい!!

 

葉山に住む日本画家の池島(池部良)は妻のとし子(津島恵子)と女中の滝(青山京子)と静かに暮らしている。ある日、とし子の祖母の具合が悪いと知らせが届き、とし子は大阪へ。池島は過去、女性と浮気をしたことがあり、とし子はそれが気がかりだが、家を2か月ほど空けることになった。

津島恵子池部良

女中の滝と二人暮らしとなった池島。滝を見るとなんとも言えない感情がわくが、それでも池島は普通に暮らしている。隣家の主人(有島一郎)は妻(東郷晴子)からいつも浮気を疑われ、そして実際浮気をしているが本当のことを言ってはいけないなどと池島と碁を打ちながら話をしたりする。

 

東郷晴子・青山京子

 

隣家の奥さんは池島と滝のことが気になって仕方がない。ある日、滝にかき氷を奢って池島家の内情を聞こうとするが、それを察した滝は店を後にする。しかし滝は道端で気分が悪くなり、そこを隣家の奥さんに目撃される。滝は妊娠したに違いない、その相手は池島だと思った奥さんは、大阪から帰ってきたとし子とバス亭で会い、早速そのことを伝える・・・・。

 

池島は無実なんだけど、なんと滝の相手は若き日の佐原健二だった。当時は石原忠と名乗っている。

 

佐原健二(石原忠)

青山京子ってマイトガイの奥さんだ♪

青山京子