日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

兵隊やくざ  1965年 大映

監督 増村保造 脚本 菊島隆三 原作 有馬頼義

出演 勝新太郎 田村高廣 淡路恵子 山茶花究 内田朝雄

 

 

シリーズ化された第一作。勝新太郎ってこういう役はピッタリ。

戦時中の物語だけれど、初年兵の日本兵が先輩からどんな仕打ちを受けたのかわかる(;^_^A

1965年だから実際に戦争に行って、上官からビンタだのなんだの理不尽な理由で暴力を受けた観客がみて胸がスッキリ?する物語だったんじゃないでしょうか。

敵と戦うっていう場面は全くなくて、ひたすら軍隊の中の暴力を描いているんで最初から見ていて「痛っ」だった(笑。

 

満州浪曲師になりたかったが結局ヤクザとなってしまった男、大宮(勝新太郎)が初年兵として入隊してくる。インテリだが昇進試験は受けず、ひたすら内地へ帰ることを願っている関東軍最古参?の有田(田村高廣)が大宮の指導係として任命されるが、大宮は風呂場で乱闘騒ぎを起こす・・・・。

そこから恨みを買って殴り、殴られ、もうね、見てて痛いのよ(笑。

映画最初の風呂場のシーンは、兵隊ものだから男ばっかりの裸、裸、また裸♪

 

こういう映画に出演する女優さんの役はもちろん兵隊相手の女か慰問にくる芸人。

淡路恵子は将校相手の女だが、大宮に惚れてしまう役。

 

悪名では同類のヤクザ者、田宮二郎とコンビを組み、兵隊やくざでは対照的にインテリの田村高廣とコンビは面白かった。

南方へ送られるはずの勝進が田宮を連れてまんまと脱走するというところで終わるが

もちろんシリーズものなので次が見たくなる映画でした♪

 

アマゾンより